Motion 5 - オブジェクト

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「フィルタ」インスペクタとも呼ばれるこのパネルには、適用したフィルタの属
性を調整するためのコントロールが表示されます。オブジェクトにフィルタが適
用されていない場合、「フィルタ」インスペクタは空のままになります。オブ
ジェクトに複数のフィルタが適用されている場合は、フィルタごとにグループ分
けされたコントロールが縦に並んでこのパネルに表示されます。最後に適用され
たフィルタのコントロールが一番上に表示されます。

オブジェクト

「オブジェクト」インスペクタとも呼ばれるこのパネルには、選択されているオ
ブジェクトの種類によって異なるコントロールが表示されます。パネルの名前も
状況依存型であり、選択されているオブジェクトの種類によって変化します。さ
まざまな「オブジェクト」インスペクタについて説明します:

• オブジェクト: オブジェクトが選択されていないときに表示されます。この

「オブジェクト」パネルには、パラメータはありません。

• イメージ: イメージ、イメージシーケンス、ムービー、またはドロップゾー

ンが選択されているときに表示されます。メディアが選択されている場合、こ
のパネルには「ドロップゾーン」チェックボックスが表示されるので、選択さ
れているイメージがドロップゾーンの対象であるかどうかが確認できます。こ
のチェックボックスが選択されているときは、追加のパラメータが使用可能と
なります。詳細については、「

「ドロップゾーン」パラメータ

」を参照してく

ださい。

• グループ: 選択したオブジェクトがグループの場合に表示されます。このパ

ネルの「タイプ」パラメータを使って、グループを 2D から 3D に、または 3D
から 2D に変換できます。2D グループと 3D グループとでは使用可能なパラメー
タが異なります。

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Motion のインターフェイス

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2D に設定すると、「固定解像度」パラメータが使用可能になります。このパ
ラメータを使用すると、グループのサイズを手動で定義できます。デフォルト
では、固定解像度は無効で、グループのサイズはそのグループにあるレイヤー
によって決まります。詳しくは、「

グループのサイズを固定する

」を参照して

ください。

メモ: 「固定解像度」チェックボックスを選択すると、グループは「固定幅」
と「固定高さ」パラメータで指定したサイズまでグループのアンカーポイント
を中心にクロップされます。

3D に設定している場合は、「平坦化」および「レイヤーの順番」パラメータ
が使用可能になります。「平坦化」チェックボックスを選択すると、3D グルー
プ内のすべての要素がカードや看板のようにフラットになります。「レイヤー
の順番」チェックボックスを選択すると、プロジェクトの要素が Z 空間の順番
ではなく、「レイヤー」リストの順番に従ってソートされます。詳しくは、

レイヤーの順番と深度

」を参照してください。

• プロジェクト: プロジェクトオブジェクト(「レイヤー」リストの上部にあ

ります)が選択されている場合に表示され、「公開」および「スナップショッ
ト」パネルを含みます。「公開」パネルには、テンプレートで公開の設定がさ
れているすべてのパラメータのリスト(フィルタのオンスクリーンコントロー
ルを除く)が表示されます。「スナップショット」パネルは、テンプレートの
さまざまな表示アスペクト比を作成するために使用されます。公開とテンプ
レートについて詳しくは、「

Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する

」を参

照してください。

• カメラ: カメラが選択されているときに表示され、表示のアングル、フィー

ルドの深度のパラメータなど、シーンカメラ固有のコントロールが表示されま
す。カメラの使いかたについて詳しくは、「

カメラ

」を参照してください。

• ライト: ライトを選択すると表示されます。ライトの種類、色、強さ、減衰

を変更するためのコントロールがあります。「シャドウ」チェックボックスを
選択すると、ポイントライトとスポットライトでできる影を制御するパラメー
タを使用できるようになります。ライトと影の操作方法について詳しくは、

ライティング

」または「

シャドウ

」を参照してください。

• リグ: リグを選択すると表示されます。複数のパラメータを 1 つのコントロー

ルにマップするためのウィジェットの種類を選択できるボタンがあります。リ
グについて詳しくは、「

リグを使用する

」を参照してください。

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Motion のインターフェイス

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• メディア: プロジェクトパネルの「メディア」リストで項目を選択すると表

示されます。(詳しくは、「

プロジェクトパネル

」を参照してください。)こ

れらのパラメータのほとんどは、ディスク上のファイルの属性や「Motion」に
よるこれらファイルの解釈の方法に関するものです。プロジェクトの複数のオ
ブジェクトが 1 つのメディアファイルを参照できるため、このパネルにはリン
クされているオブジェクトのリストが表示されます。このパネルでの変更は、
選択されているメディアファイルを参照するすべてのオブジェクトで反映され
ます。メディアパラメータの操作方法の詳細については、「

ソースメディアの

パラメータ

」を参照してください。

• テキスト: テキストを選択すると表示されます。このインスペクタには、テ

キストに影響するコントロールがすべて表示されます。「テキスト」インスペ
クタは次の 3 つのパネルに分かれています:

• フォーマット: フォント、サイズ、文字間隔、カーニング、行揃え、配置、

行間(行間隔)などを調整するための標準のコントロールが含まれます。ま
た、プロジェクトで使用するテキストの内容を編集できる広いテキスト入力
フィールドもあります。「フォーマット」パネルには、テキストスタイルの
プリセットのポップアップメニューも表示されます。

• スタイル: 選択したテキストの塗りつぶし、アウトライン、グロー、およ

びドロップシャドウを調整するためのコントロールが表示されます。各部分
はグループに分かれているため、カテゴリ名の横にあるチェックボックスで
選択/選択解除を切り替えられます。「スタイル」パネルには、テキストス
タイルのプリセットのポップアップメニューも表示されます。

• レイアウト: 表示されるパラグラフスタイルのコントロールを使って、パ

ス上のテキスト、方向、レンダリング、ビヘイビアを適用するときにテキス
トオブジェクトが受ける影響、アンカーポイントの使用方法を設定できま
す。また、このパネルには、タイプオンエフェクトを作成するコントロール
やテキストのパスオプションを変更するコントロールがあります。テキスト
パラメータの操作方法の詳細については、「

テキストを作成する/編集す

」を参照してください。

• マスク: マスクを選択すると表示されます。表示されるコントロールを使っ

て、マスクのシェイプを変更したり、複数のマスクの相互作用を定義したり、
マスクを反転したり、マスクのシェイプを滑らかにしたり柔らかさを調整した
り、キャンバス内のマスクの色を変更したりできます。このインスペクタに
は、マスクのコントロールポイントの位置を調整する値スライダも表示されま
す。マスク属性の操作方法の詳細については、「

マスクパラメータ

」を参照し

てください。

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Motion のインターフェイス

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• イメージマスク: イメージマスクを選択すると表示されます。このインスペ

クタには、「マスク」コントロールと「マスクオプション」コントロールが表
示されます。これらのコントロールを使って、マスクのソース、参照フレーム
(ソースがクリップの場合)、オフセット、ラップモード、ソースチャンネ
ル、ブレンドモードなどを変更できます。詳しくは、「

イメージマスクをレイ

ヤーに適用する

」を参照してください。

• シェイプ: シェイプを選択すると表示されます。このインスペクタには、シェ

イプに影響するコントロールが表示されます。コントロールは次の 4 つのパネ
ルに分かれています:

• スタイル: シェイプの塗りつぶしやアウトラインと、アウトラインやペイ

ントストロークのブラシタイプを変更するためのコントロールがあります。
このパネルには、シェイプのスタイルのプリセットを選択できるポップアッ
プメニューも表示されます。

• ストローク: ペイントストロークを変更するためのコントロールが表示さ

れます。これらのコントロールを使用して、ストロークのカラーやブラシ調
整を設定したり、不透明度、間隔、幅などのパラメータを調整したりできま
す。

• 詳細: ペイントストロークの一塗りをパーティクルのようにアニメーショ

ン表示するコントロールが表示されます。

• ジオメトリ: 表示されるコントロールを使って、シェイプのタイプを変更

したり、シェイプを開閉したり、シェイプを滑らかにしたり、値スライダを
使ってシェイプのコントロールポイントの位置を調整したりできます。シェ
イプの操作方法の詳細については、「

シェイプ、マスク、およびペイントス

トロークを使う

」を参照してください。

• エミッタ: エミッタの形状、空間(2D または 3D)、アングル、および範囲を

含め、パーティクルエミッタを変更するためのコントロールが表示されます。
また、このパネルからセルのコントロールにもアクセスできます。複数のセル
があるエミッタの場合、これらのコントロールはすべてのセルに適用されま
す。パーティクルの使いかたの詳細については、「

パーティクルを操作する

を参照してください。

• パーティクルセル: パーティクルのセルを変更するためのコントロールが表

示されます。パーティクルのセルは「レイヤー」リストまたは「タイムライ
ン」のレイヤーリストでのみ選択できます。このパネルには、発生量、速度、
アングル、色などの属性のコントロールが表示されます。

• リプリケータ: リプリケータの形状、空間(2D または 3D)、パターン、サイ

ズ、セルコントロールなどの属性を変更するためのコントロールが表示されま
す。リプリケータの使いかたの詳細については、「

リプリケータを使う

」を参

照してください。

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Motion のインターフェイス

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• リプリケータセル: リプリケータのセルを変更するためのコントロールが表

示されます。リプリケータのセルは「レイヤー」リストまたは「タイムライ
ン」のレイヤーリストでのみ選択できます。このパネルには、アングル、カ
ラー、調整などの属性のコントロールが表示されます。

• ジェネレータ: 選択したジェネレータのパラメータと属性が表示されます。

たとえば、「レンズフレア」ジェネレータであれば、「中心」、「サイズ」、
「強度」の各パラメータがあります。表示されるパラメータは、選択したジェ
ネレータによって異なります。ジェネレータの詳細については、「

ジェネレー

タを操作する

」を参照してください。

• オーディオトラック: プロジェクトパネルの「オーディオ」リストまたは

「オーディオタイムライン」で選択したオーディオファイルを調整するための
コントロールが表示されます。レベル、パン、出力バスなどを調整できます。
オーディオの操作方法について詳しくは、「

オーディオを操作する

」を参照し

てください。

• マスター: プロジェクトパネルの「オーディオ」リストで選択したマスター

のオーディオトラックを調整するためのコントロールが表示されます。プロ
ジェクト内のオーディオトラックのレベル、パン、出力バスなどを調整できま
す。オーディオの操作方法について詳しくは、「

オーディオを操作する

」を参

照してください。