Motion 5 - 「インスペクタ」のリプリケータセルのコントロール

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「インスペクタ」のリプリケータセルのコントロール

これらのコントロールは、「リプリケータ」インスペクタの下部(1 セルのリプ
リケータの場合)、または「リプリケータセル」インスペクタ内(複数セルのリ
プリケータの場合)に表示されます。

アングルを揃える:

このチェックボックスを選択すると、リプリケータエレメ

ントは配置されたシェイプに合わせて回転します。このパラメータは、「タイル
状に塗りつぶす」または「ランダムに塗りつぶす」が適用された「矩形」、
「円」、「イメージ」、「ボックス」、および「球」シェイプ以外で使用できま
す。

Spiral replicator with Align Angle disabled

Spiral replicator with Align Angle enabled

アングル:

リプリケータエレメントの回転(度)を指定するダイヤルです。「リ

プリケータ」インスペクタで「3D」チェックボックスを選択している場合は、
デフォルトのダイヤルで Z のアングルが変更されます。3 つの座標軸(X、Y、お
よび Z)のすべてでパターンエレメントの回転を変更するには、開閉用三角ボタ
ンをクリックし、X、Y、Z のダイヤルを調整します。

「3D」チェックボックスを選択した場合、「アニメート」ポップアップメニュー
も表示されます。

• アニメート: 「アングル」パラメータのキーフレームアニメーションのアン

グル補間を設定するポップアップメニューです。選択肢は 2 つあります:

• 回転を使用:デフォルトの補間方法です。「アングル」パラメータがキーフ

レーム設定されている場合、パターンエレメントが最初の回転角度から最後
の回転角度まで回転します。アニメーションに応じて、エレメントが最終的
な向き(最後のキーフレーム値)までねじりながら動きます。たとえば、X、
Y、Z の「アングル」パラメータを、0 度から 180 度までアニメートするよう
に設定した場合、エレメントは最後の向きに到達するまですべての座標軸で
回転することになります。

• 方向を使用:この代替の補間方法では、アニメーションが滑らかになります

が、複数回の回転ができません。パターンエレメントの開始の向き(最初の
キーフレーム)と終了の向き(2 つ目のキーフレーム)の間で補間されます。

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リプリケータを使う

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アングルの範囲:

パターンの最後に表示されるリプリケータエレメントの回転

(度)を指定するダイヤルです。パターンの最後に表示されるエレメントのアン
グルの値は、「アングル」の値(開始)に「アングルの範囲」の値を加えた値で
す。たとえば「アングル」を 0 度に設定し、「アングルの範囲」を 90 度に設定
した場合、開始点ではエレメントはまったく回転していませんが、パターンの最
後では 90 度回転しています。

Line replicator (Origin set to Start Point) with
Angle value of 0 and Angle End set to 0

Line replicator (Origin set to Start Point) with
Angle value of 0 and Angle End set to 90

3D プロジェクトでは、デフォルトのダイヤルを使うと Z のアングルが変更され
ます。3 つの座標軸(X、Y、および Z)のすべてでパターンエレメントの回転を
変更するには、開閉用三角ボタンをクリックし、X、Y、Z のダイヤルを個別に調
整します。

「3D」チェックボックスを選択した場合、「アングルの範囲」に「アニメート」
ポップアップメニューも表示されます。

• アニメート: 「アングル」パラメータのキーフレームアニメーションのアン

グル補間を設定するポップアップメニューです。選択肢は 2 つあります:

• 回転を使用:これはデフォルトの補間方法です。「アングルの範囲」パラ

メータがキーフレーム設定されている場合、パターンエレメントが最初の回
転角度から最後の回転角度まで回転します。アニメーションに応じて、エレ
メントが最終的な向き(最後のキーフレーム値)までねじりながら動きま
す。たとえば、X、Y、Z の「アングル」パラメータを、0 度から 180 度まで
アニメートするように設定した場合、エレメントは最後の向きに到達するま
ですべての座標軸で回転することになります。

• 方向を使用:この代替の補間方法では、アニメーションが滑らかになります

が、複数回の回転ができません。パターンエレメントの開始の向き(最初の
キーフレーム)と終了の向き(2 つ目のキーフレーム)の間で補間されます。

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リプリケータを使う

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アングルのランダムの度合い:

リプリケータエレメントの回転の変動量を指定

するダイヤルです。値 0 は変動がないことを意味します。つまり、すべてのエレ
メントには、同一の回転値が割り当てられるということです。0 より大きな値を
指定すると、変動が発生します。エレメントのアングルは、「アングル」パラ
メータと「アングルの範囲」パラメータで指定された値に、「アングルのランダ
ムの度合い」の範囲内のランダムな値が加算または減算されて決まります。

「3D」プロジェクトでは、デフォルトのダイヤルまたは値スライダを使った場
合でも(開閉用三角ボタンが閉じている)、Z アングルが変更されます。3 つの
座標軸(X、Y、および Z)のすべてでパターンエレメントの回転を変更するに
は、開閉用三角ボタンをクリックし、X、Y、Z のダイヤルを調整します。

「3D」チェックボックスを選択した場合、「アニメート」ポップアップメニュー
も表示されます。

• アニメート: 「アングルのランダムの度合い」パラメータのキーフレームア

ニメーションのアングル補間を設定するポップアップメニューです。選択肢は
2 つあります:

• 回転を使用:これはデフォルトの補間方法です。「アングルのランダムの度

合い」パラメータがキーフレーム設定されている場合、パターンエレメント
が最初の回転角度から最後の回転角度まで回転します。アニメーションに応
じて、エレメントが最終的な向き(最後のキーフレーム値)までねじりなが
ら動きます。たとえば、X、Y、Z の「アングル」パラメータを、0 度から 180
度までアニメートするように設定した場合、エレメントは最後の向きに到達
するまですべての座標軸で回転することになります。

• 方向を使用:この代替の補間方法では、アニメーションが滑らかになります

が、複数回の回転ができません。パターンエレメントの開始の向き(最初の
キーフレーム)と終了の向き(2 つ目のキーフレーム)の間で補間されます。

アディティブブレンド:

デフォルトでは、リプリケータのエレメントは「通常」

ブレンドモードを使って合成されます。このチェックボックスを選択すると、重
なったエレメントがすべて「アディティブブレンド」モードで合成されます。こ
のブレンドは、「情報」インスペクタで設定された合成方法に付加されて適用さ
れます。その結果、重なったオブジェクトのブライトネスが強調されます。

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リプリケータを使う

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カラーモード:

リプリケータを作成したエレメントのカラーの開始点を指定し

ます。5 つのメニューオプションがあります:

• オリジナル: エレメントはソースレイヤーからのオリジナルカラーを使って

作成されます。「オリジナル」を選択すると、「不透明度グラデーション」エ
ディタが表示され、パターン上のリプリケータエレメントの不透明度を変化さ
せることができます。

• カラー化: エレメントが「カラー」パラメータで指定された色合いになりま

す。さらに「カラー」および「不透明グラデーション」パラメータが表示され
ます。

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リプリケータを使う

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• パターン全体: パターン内の順序に従って、エレメントに色が付けられます。

「パターン全体」を選択すると、「カラーグラデーション」エディタが表示さ
れ、パターンのカラーの範囲を指定できます。グラデーションの左端のカラー
から始まって、徐々にカラーの範囲が移動し、パターンの最後には右端のカ
ラーが割り当てられます。

徐々に変化するカラーは各エレメントには表示されず、パターンは全体として
1 色で表示されます。「グラデーションエディタ」の上部の「不透明度」コン
トロールが使用可能です。

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リプリケータを使う

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• カラーの範囲から選択: 「カラーの範囲」グラデーションエディタで指定し

たカラーの範囲内で、エレメントにランダムに色が付けられます。「カラーの
範囲」グラデーションエディタは、「カラーの範囲から選択」を選択したとき
に表示されます。グラデーションのポイントはランダムに選択されるため、各
カラーの領域の相対的なサイズによってカラーの使用される頻度が決まりま
す。

グラデーションコントロールの使いかたについて詳しくは、「

グラデーション

エディタを使う

」を参照してください。

• イメージカラーの適用: 各エレメントのカラーは、エレメントポイントの位

置にあるイメージのカラーに基づいています。使用するイメージがリプリケー
タシェイプでなければ、このモードは使用できません。

カラー:

このカラーウェルは、「カラーモード」を「カラー化」に設定した場

合に使用できます。ここで、リプリケータエレメントに色付けをするカラーを指
定します。各エレメントの不透明度を変更することもできます。このパラメータ
はセルオブジェクトに固有のものです。カラーウェルをクリックしてカラーを選
択するか、開閉用三角ボタンを開いて「赤」、「青」、「緑」、および「不透明
度」チャンネルのスライダまたは値スライダを使用します。

不透明グラデーション:

このグラデーションエディタは、カラーモードを「オ

リジナル」または「カラー化」に設定した場合に表示されます。このコントロー
ルを使って、パターン上のリプリケータエレメントの不透明度を変更します。こ
のグラデーションコントロールはグレイスケール値のみに限られており、これを
使って不透明度の変化を表します。白ではエレメントは単色で、徐々にグレイが
濃くなるにつれて不透明度が小さくなり、黒で完全に透明になります。単純な白
から黒へのグラデーションは、最初は単色で徐々にフェードアウトするパターン
を表しています。グラデーションコントロールおよび不透明グラデーションコン
トロールの使いかたについて詳しくは、「

グラデーションエディタを使う

」を参

照してください。

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リプリケータを使う

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カラーの繰り返し:

「カラーモード」を「パターン全体」に設定すると、この

パラメータを使用できるようになります。スライダをドラッグして、パターン上
でグラデーションが繰り返される回数を増やします。グラデーションコントロー
ルの使いかたについて詳しくは、「

グラデーションエディタを使う

」を参照して

ください。

調整:

このスライダを使って、リプリケータエレメントのサイズを指定します。

「調整」パラメータの隣にある開閉用三角ボタンをクリックすると、X と Y の調
整のサブパラメータが表示されます。このサブパラメータを使って、エレメント
の幅と高さを個別に調整することができます。デフォルトでは、「調整」は 100
%に設定されています。これはリプリケータエレメントのサイズが、ソースレイ
ヤーのサイズと同じであることを意味します。

調整の範囲:

このスライダを使って、パターンの最後にあるリプリケータエレ

メントの大きさを、「調整」との相対値で指定します。たとえば「調整」を 100
%に設定し、「調整の範囲」を 50 %に設定した場合、開始点のエレメントのサ
イズは 100 %ですが、パターンの最後ではサイズが半分になります。

調整のランダムの度合い:

このスライダを使って、リプリケータエレメントの

調整の変動量を指定します。値が 0 の場合、変動がないことを意味します。つま
り、パターン内のすべてのエレメントは同じサイズだということです。0 より大
きな値を指定すると、変動が発生します。エレメントのサイズは、「調整」パラ
メータで指定された値に、「調整」と「調整の範囲」の範囲内のランダムな値が
加算または減算されて決まります。「調整のランダムの度合い」パラメータの開
閉用三角ボタンを開くと、X と Y のサブパラメータが表示されます。これを使っ
て幅と高さの値を個別に設定できます。

Line replicator with Scale set to 100%;
Scale End set to 50%

Scale Randomness set to 75%

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リプリケータを使う

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フレームを再生:

リプリケータでセルのソースとして QuickTime オブジェクト

を使っている場合、このチェックボックスが表示されます。このチェックボック
スを選択すると、各エレメントで使われるアニメーションやムービークリップの
再生がループします。このチェックボックスの選択を解除すると、「ランダム開
始フレーム」パラメータまたは「ソース開始フレーム」パラメータで指定した静
止フレームでアニメーションやクリップが停止します。

ランダム開始フレーム:

リプリケータでセルのソースとして QuickTime オブジェ

クトを使っている場合、このチェックボックスが表示されます。このコントロー
ルを使って、QuickTime アニメーションまたはムービーをソースオブジェクトと
して使用しているエレメントを変化させます。このチェックボックスを選択する
と、パターン内のエレメントはそれぞれ異なるクリップフレームから再生を開始
します。「フレームを再生」の選択が解除されている場合は、静止フレームがラ
ンダムに選択されます。

ソース開始フレーム:

リプリケータでセルのソースとして QuickTime オブジェ

クトを使っている場合、このスライダが表示されます。スライダで値を選択する
ことによって、クリップの開始フレーム(「フレームを再生」チェックボックス
を選択した場合)、または表示する静止フレーム(「フレームを再生」の選択を
解除した場合)を指定します。このパラメータは、「ランダム開始フレーム」の
選択を解除している場合にのみ表示されます。

ソース開始フレームのオフセット:

このスライダは、リプリケータでセルのソー

スとして QuickTime オブジェクトを使用し、「ランダム開始フレーム」の選択を
解除した場合に表示されます。「ソース開始フレーム」パラメータで選択した開
始フレームを、パターンを通してオフセットします。「開始点」では、エレメン
トのアニメーションが「ソース開始フレーム」パラメータで指定されたフレーム
から再生されます。「開始点」から 1 ステップ離れるたびに、開始フレームは指
定されたオフセット量単位で順方向に送られます。

Rectangle replicator shape with Origin set to
Top and Source Frame Offset set to 0

When Source Frame Offset is set to 120,
the effect of the offset occurs from the
origin of the cells.

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リプリケータを使う

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ホールドフレーム:

リプリケータでセルのソースとして QuickTime オブジェク

トを使っている場合、このスライダが表示されます。再生時にソースムービーの
各フレームが繰り返される回数を設定します。「ホールドフレーム」の値を大き
くすると、ゆっくり再生されます。

ホールドフレームのランダムの度合い:

このスライダは、リプリケータでセル

のソースとして QuickTime オブジェクトを使用している場合に表示されます。
ホールドフレームの値を変動させます。

オブジェクトの表示形式:

このポップアップメニューを使用して、リプリケー

タエレメントの表示をプレビューモードまたは実際の表示形式に設定します。複
雑なリプリケータパターンを表示する場合は、イメージモード以外の方が効率的
に再生されます。デフォルトではこのポップアップメニューは「イメージ」に設
定されており、各エレメントが表示される通りに再生されます。以下の 4 つのオ
プションのいずれかを選択します:

• ポイント: 各エレメントは点で表示されます。これは最も高速なプレビュー

モードです。「ポイント」を選択すると、「ポイントのサイズ」スライダが表
示され、ポイントのサイズを拡大して見やすくすることができます。次のイ
メージでは、「ポイントのサイズ」が 8 に設定されています。

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リプリケータを使う

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• ライン: 「シミュレーション」ビヘイビアまたは「投射」(基本モーション)

ビヘイビアを使ってリプリケータエレメントをアニメートしていなければ、こ
のオプションは効果がありません。各パターンエレメントの動きは線で表さ
れ、各エレメントのモーションのベクトルを解析する場合に役立ちます。線の
長さはエレメントの速度によって決まり、線の角度は各エレメントの方向と一
致します。次のイメージは、リプリケータエレメントが「渦巻き」ビヘイビア
を使ってアニメートされる様子を示しています。

メモ: 「シーケンスリプリケータ」ビヘイビアまたはリプリケータパラメータ
のキーフレームによるエレメントの動きは表示されません。

• ワイヤフレーム: 各パターンエレメントは、境界ボックスで表示されます。

境界ボックスはパターン内の各エレメントの方向を示すため、このプレビュー
モードは個々のエレメントの動きを確認するのに便利です。たとえば、スピン
するエレメントや複雑なモーションパスに従って動くエレメントの回転角度を
簡単に確認することができます。

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リプリケータを使う

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• イメージ: 最終レンダリングで表示される通りにエレメントを表示します。

メモ: 最終的なレンダリングには、「オブジェクトの表示形式」ポップアップ
メニューで選択したものがすべて表示されます。

ランダムシード:

「アングルのランダムの度合い」、「調整のランダムの度合

い」、「カラーの範囲から選択」、「ランダム開始フレーム」、または「ホール
ドフレームのランダムの度合い」の各パラメータを適用した結果はランダムに見
えますが、アルゴリズムによって決められています。つまり、パターンのランダ
ムな変化は、「ランダムシード」フィールドに表示される数値に基づいて作成さ
れます。このシード値を変更しない限り、パラメータ設定が同じリプリケータは
同じように表示されます。現在のランダムな調整やアングルが気に入らない場合
は、フィールドに新しい値を入力するか「生成」をクリックしてシード値を変更
します。

オブジェクトソース:

このイメージウェルには、リプリケータのサムネールが

表示されます。セルを切り替えるには、「レイヤー」リストから「オブジェクト
ソース」ウェルに新しいセルをドラッグします。

複数のセルが含まれるリプリケータでは、「リプリケータ」インスペクタの下部
に各セルが個別のイメージウェル内に表示されます。チェックボックスを使って
各セルの有効/無効を切り替えることができます。