Motion 5 - 「レイアウト」パネルの一般的なテキストコントロール

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「レイアウト」パネルの一般的なテキストコントロール

テキストの一般的な配置を指定するときは、「テキスト」インスペクタの「レイ
アウト」パネルにあるテキストのレイアウトコントロールを使います。これらの
コントロールによって、テキストの表示を 1 行、余白が設定されたパラグラフ、
パスなどにできます。

「レイアウト」コントロール:

「レイアウト」パネルのこのセクションには、

テキストオブジェクトの基本レイアウトオプションがあります。

• レイアウト方法: このポップアップメニューを使って、テキストレイアウト

を「タイプ」、「パラグラフ」、「パス」、「スクロール」、または「クロー
ル」に設定します。

メモ: 「レイアウト方法」を「スクロール」または「クロール」に設定した場
合、「グリフを変形」ツールは使用できません。また、「フォーマット」パネ
ルの「オフセット」、「回転」、および「レイアウトに影響する」パラメータ
も使用できなくなります。

「レイアウト方法」メニューには以下のオプションがあります:

• タイプ: 1 行のテキストを作成します。これはデフォルトの方法です。テキ

ストを入力していくと、テキスト文字列がキャンバスの外に伸びていきま
す。改行を使って複数行のテキストを入力する場合は、「レイアウト方法」
を「パラグラフ」に設定します。この設定では、余白コントロールを使用し
たり、タブを使ってテキストを整列したりできます。

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テキストを作成する/編集する

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• パラグラフ: 「レイアウト」パネルの下部領域にある余白コントロールを

使用できます。余白サイズを変更するにはスライダを使用します。「レイア
ウト方法」を「パラグラフ」に設定した場合、キャンバスでテキストをダブ
ルクリックすると、テキスト入力フィールドの周りにルーラとスクロールコ
ントロールが表示されます。パラグラフのテキスト入力フィールドからテキ
ストを削除しても、パラグラフの余白の大きさは調整されません。パラグラ
フの変更または作成方法については、「

キャンバスでパラグラフテキストを

追加する

」を参照してください。

• パス: テキストをパス上に作成します。「パスオプション」パラメータグ

ループを使用できます。パスには、開いたスプライン、閉じたスプライン、
円、矩形、波、またはシェイプを使用できます。

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• スクロール: スクロールアニメーションの準備として、テキスト入力フィー

ルドの余白の位置がプロジェクトのセーフゾーンに合うように調整されま
す。「レイアウト方法」を「スクロール」に設定した場合、キャンバスでテ
キストをダブルクリックすると、ルーラと拡張スクロールコントロールが表
示されます。スクロールコントロールにはテキストのプレビューが表示され
ます。テキストの量が多いときにテキストをスクロールするときは、スク
ロールバー内をドラッグします。セーフゾーンについて詳しくは、「

ゾー

」を参照してください。「スクロール」では、テキストはアニメートされ

ません。キーフレームまたはビヘイビアを使ってスクロールアニメーション
を作成するための準備として、テキストの位置とフォーマットが設定される
だけです。テキストのアニメーションについて詳しくは、「

テキストをアニ

メーションする

」を参照してください。「レイアウト方法」を「クロール」

に設定すると、以下のようになります:「グリフを変形」ツールは使用でき
ません。「フォーマット」パネルの「オフセット」、「回転」、「レイアウ
トに影響する」パラメータは使用できません。テキストが平坦化されるた
め、「平坦化」、「テキストをレンダリング」、「カメラに向ける」パラ
メータは使用できません。(詳細については、後述の「平坦化」パラメータ
の説明を参照してください。)

Drag to scroll through
the text.

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• クロール: クロール(ティッカータイプ)アニメーションの準備として、

テキストが 1 つの文字列としてプロジェクトの下部に沿って(セーフゾーン
内)配置されます。「レイアウト方法」を「クロール」に設定した場合、
キャンバスでテキストをダブルクリックすると、テキスト入力フィールドの
下にスクロールコントロールが表示されます。「クロール」では、テキスト
はアニメートされません。キーフレームまたはビヘイビアを使ってアニメー
ションを作成するための準備として、テキストの位置とフォーマットが設定
されるだけです。テキストのアニメーションについて詳しくは、「

テキスト

をアニメーションする

」を参照してください。「レイアウト方法」を「ク

ロール」に設定すると、以下のようになります:タブは使用できません。
「グリフを変形」ツールは使用できません。「フォーマット」パネルの「オ
フセット」、「回転」、「レイアウトに影響する」パラメータは使用できま
せん。テキストは平坦化されます。そのため、「平坦化」、「テキストをレ
ンダリング」、および「カメラに向ける」パラメータが使用できなくなりま
す。(詳細については、後述の「平坦化」パラメータの説明を参照してくだ
さい。)

Drag to scroll through
the text.

• 方向: このポップアップメニューを使って、文字の流れの方向を設定します。

「水平」または「垂直」を選択します。

• 自動縮小: このポップアップメニューは、「レイアウト方法」を「パラグラ

フ」、「スクロール」、または「クロール」に設定したときに使用できます。
このポップアップメニューを使って、選択した文字を縦または横方向で縮小
し、テキストがテキストオブジェクトの余白内に収まるようにします。以下の
いずれかのオプションを選択します:

• オフ: 縮小は行われません。テキストオブジェクトの幅または高さを超え

る部分のテキストは、スクロールテキストやクロールテキストでは画面の表
示境界からはみ出し、パラグラフテキストでは次の行に折り返されます。

• 左右: テキストオブジェクトの左右の余白に対して縮小が行われます。こ

の設定は主に、スクロールするテキストで使用されます。切り捨てられる文
字はありません。もちろん、ほかのテキストオブジェクトにも適用できま
す。

• 上下: テキストオブジェクトの上下の余白に対して縮小が行われます。こ

の設定は主に、クロールするテキストで使用されます。切り捨てられる文字
はありません。もちろん、ほかのテキストオブジェクトにも適用できます。

• すべての余白へ: テキストオブジェクトの上下左右の余白に対して縮小が

行われます。

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• 余白でクロップ: このチェックボックスを選択すると、テキストオブジェク

トの余白を超えたテキストがクロップされます。このコントロールは「自動縮
小」の有効時は無効です。

メモ: 「余白でクロップ」を有効にするには、「レイアウト方法」を「パラグ
ラフ」に設定し、テキストオブジェクトを平坦化する必要があります。テキス
トの平坦化について詳しくは、「

ビヘイビアおよびフィルタをテキストに追加

する

」を参照してください。

テキストレンダリング:

「レイアウト」パネルのこのコントロールグループで

は、3D レイヤーでのテキストオブジェクトの表示方法を調整します。

• 平坦化: このチェックボックスを選択すると、テキスト文字が強制的に 2D 平

面上に残されます。3D グループでは、パス上のテキスト文字は直線状の配置
と干渉して、ビヘイビアの影響を受ける場合があります。たとえば、シミュ
レーションビヘイビアは平面からテキスト文字を引き寄せる場合があります。
「平坦化」を選択すると、テキストは引き続き 3D 空間のほかのオブジェクト
と相互に作用します。ただし、カードのような平坦化されたイメージとしての
み残ります。

Unflattened text on a 3D path can weave
through other elements in a project.

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「平坦化」を選択すると、テキスト文字が 3D 空間内で動かなくなります。

Flattened text image only exists in X and Y
and can only interact with other objects
as a flat card.

「平坦化」チェックボックスについては、以下のガイドラインを参考にしてく
ださい:

• テキストが反射を受けるには、「平坦化」チェックボックスを選択する必要

があります。「平坦化」チェックボックスを選択していないときは、「情
報」インスペクタに「反射」パラメータが表示されません。反射の使いかた
について詳しくは、「

反射

」を参照してください。

• ツールバーの 2D 変形ツール(選択/変形、アンカーポイント、歪み、ドロッ

プシャドウ、四隅の角、クロップ)を使用するには、「平坦化」チェック
ボックスを選択する必要があります。

• テキストにマスクを適用するには、「平坦化」チェックボックスが選択され

ている必要があります。「平坦化」を選択していないときは、ツールバーの
マスクツールは使用できません。

メモ: Z 空間で回転するテキストオブジェクトを平坦化すると、カメラから遠
ざかるにつれて(Z 空間から遠ざかるにつれて)テキストが小さくなります。
詳細については、「

2D グループおよび平坦化された 3D グループ内のオブジェ

クトを操作する

」を参照してください。

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• テキストをレンダリング: このポップアップメニューを使って、テキストの

レンダリング方法を選択します。このコントロールは、「平坦化」チェック
ボックスが選択されているとき、または「レイアウト方法」ポップアップメ
ニューから「スクロール」または「クロール」が選択されているときには使用
できません。以下のメニューオプションがあります:

• グローバル 3D で(高品質): テキストをテキストグループのオブジェクト

およびほかのグループのオブジェクトと交差させることができます。このオ
プションを有効にすると、プロジェクトのパフォーマンスと操作性が低下す
ることがあります。テキストからシャドウを放つには、「グローバル 3D で
(高品質)」を有効にする必要があります。シャドウの使いかたについて詳
しくは、「

シャドウ

」を参照してください。

• ローカル 3D で(高速): テキストをより高速にレンダリングできます。た

だし、テキストグループのオブジェクトまたはほかのグループのオブジェク
トと交差させたり、テキストからシャドウを放ったりすることはできませ
ん。

• カメラに向ける: このチェックボックスを選択すると、カメラを回転させた

りテキストを回転させたりしても、テキストの文字は常にカメラの方を向きま
す。このチェックボックスは、「平坦化」チェックボックスを選択したときは
使用できません(テキストをカメラに向けることと平坦化することは両立しな
いためです)。

また、「レイアウト方法」ポップアップメニューで「スクロール」または「ク
ロール」を選択したときにも、この設定は使用できません(これらのレイアウ
ト方法ではテキストが平坦化されるためです)。

メモ: テキストの文字は 2D の(平面的な)オブジェクトであるため、「左」、
「右」、および「上」といった直交的なカメラ表示を使うとテキストが表示さ
れない場合があります(テキストオブジェクトまたは文字が 3D で回転してい
る場合を除く)。これは、直交的な表示がキャンバスのオブジェクトに対して
直角(垂直)になっているからです。カメラの使いかたについて詳しくは、

カメラ

」を参照してください。

「ビヘイビア」コントロール:

「レイアウト」パネルのこのコントロールグルー

プでは、ビヘイビア適用時のテキストオブジェクトの処理方法を調整します。テ
キストオブジェクトは、アンカーポイントの位置に基づいて処理されます。

• アンカーポイント: このポップアップメニューを使って、テキストオブジェ

クトのアンカーポイントとは別に、テキストの文字のアンカーポイントを設定
します。これにより、テキストを文字単位、単語単位、行単位で、または単一
オブジェクトとして回転させることができます。「テキスト」インスペクタの
「フォーマット」パネルを使用するか、「テキストシーケンス」ビヘイビアを
適用することによって、テキストを回転させることができます。

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アンカーポイントを視覚的に表示するには、「グリフを変形」ツールでテキス
トを選択します。「グリフを変形」ツールについて詳しくは、「

テキストのグ

リフを操作する

」を参照してください。

メモ: 「レイアウト」パネルで指定するアンカーポイントは、オブジェクトの
アンカーポイントとは異なります。オブジェクトのアンカーポイントのコント
ロールは、「情報」インスペクタおよびツールバーの「アンカーポイント」
ツールで使用できます。オブジェクトのアンカーポイントを調整する方法につ
いて詳しくは、「

「アンカーポイント」ツールを使用する

」を参照してくださ

い。

「アンカーポイント」ポップアップメニューには、次の 4 つのオプションがあ
ります:

• 文字: グリフごとにアンカーポイントがあるものとして各文字が回転しま

す。

• 単語: 単語ごとにアンカーポイントがあるものとして各単語が回転します。

• 線: 行ごとにアンカーポイントがあるものとして各行が回転します。

• すべて: すべてのテキストが 1 つのオブジェクトとして回転します。

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• 位置: これらの値スライダを使って、「アンカーポイント」ポップアップメ

ニューで指定したアンカーポイントの位置を指定します。開閉用三角ボタンを
クリックすると、X、Y、および Z の個別の値スライダが表示されます。アン
カーポイントを視覚的に表示するには、「グリフを変形」ツールでテキストを
選択します。「グリフを変形」ツールについて詳しくは、「

テキストのグリフ

を操作する

」を参照してください。

タイプオン:

「レイアウト」パネルのこのコントロールグループでは、タイプ

ライターのアニメーションのように文字がタイプされていくエフェクトを作成で
きます。タイプオンエフェクトにキーフレームを設定して、前、後ろ、または両
方向にタイプすることができます。

メモ: 「テキストアニメーション」ビヘイビアにも「タイプオン」があります
が、この場合はキーフレームを設定せずに前からタイプされるエフェクトが作成
されます。このビヘイビアの使いかたについて詳しくは、「

「タイプオン」ビヘ

イビア

」を参照してください。

「タイプオン」パラメータグループには以下のコントロールがあります:

• 開始: このスライダを使って、タイプオンエフェクトの始点(テキストの左

側から)を指定します。デフォルトの 0 %に設定すると、テキストがすべてタ
イプされます。100 %に設定すると、テキストがすべて「消去」されます。時
間経過と共に 0 から 100 の値でアニメートすると、テキストが左から右に消去
されていきます。100 から 0 の値にアニメートすると、テキストが右から左に
タイプされていきます。

• 終了: このスライダを使って、タイプオンエフェクトの終点(テキストの右

側から)を指定します。デフォルトの 100 %に設定すると、テキストがすべて
タイプされます。0 %に設定すると、テキストがすべて「消去」されます。時
間経過と共に 100 から 0 の値にアニメートすると、テキストが右から左に消去
されていきます。0 から 100 の値にアニメートすると、テキストが左から右に
タイプされていきます。

• フェードイン: このチェックボックスを選択すると、テキスト文字のフェー

ドインが有効または無効になります。「フェードイン」の選択を解除すると、
文字が突然現れます。

「モーションパス」パラメータについては、「

「レイアウト」パネルのテキス

トパスオプション

」を参照してください。