例:ボケ(ランダム)エフェクトを変更する
「Final Cut Pro X」では、ボケ(ランダム)エフェクトは、移動する、にじんだ
パーティクルをクリップに追加します。エフェクトのシェイプ、ブレンドモー
ド、速度、その他のパーティクルパラメータを「Final Cut Pro X」で編集できま
す。「Final Cut Pro X」の大半のエフェクト(およびトランジション、タイトル、
およびジェネレータ)を「Motion」で開いて変更することにより、パラメータコ
ントロールを制限または追加できます。
メモ: ボケという語は、ブラーや霞のかかった状態を指す日本語の「ピンぼけ」
から来ています。写真の世界では、ボケは、ぼかしたイメージの美的特性を表現
するのに使われる用語です。
584
第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する
「Final Cut Pro X」でボケ(ランダム)エフェクトを確認するには
1
「Final Cut Pro X」の「タイムライン」内でクリップを選択してから、ツールバー
の「エフェクトブラウザ」ボタンをクリックします。
2
「エフェクトブラウザ」で「ライト」カテゴリを選択し、ボケ(ランダム)のサ
ムネール上でポインタを前後に移動します。
エフェクトのプレビューが「ビューア」内で再生されます。
3
エフェクトを選択したクリップに適用するには、以下のいずれかの操作を行いま
す:
• ボケ(ランダム)エフェクトをダブルクリックします。
• エフェクトを「タイムライン」内のクリップにドラッグします。クリップが強
調表示されて追加ポインタ(+)が表示されたら、マウスを放します。
ボケ(ランダム)エフェクトがクリップに適用されます。
4
ツールバーの「インスペクタ」ボタンをクリックします。
「インスペクタ」の最初のコントロールは「タイプ」パラメータで、エフェクト
内でパーティクルのシェイプを設定します。
5
パーティクルのシェイプを六角形に変更するには、「タイプ」ポップアップメ
ニューから「六角形」を選択します。
6
その他のコントロール(「サイズ」、「数」、「不透明度」など)をいくつか調
整して、エフェクトがどのように変化するかを観察します。
7
「リセット」ボタン(アクティブ化チェックボックス行の端にあるカーブした矢
印)をクリックして、パラメータをデフォルト値に戻します。
次の手順では、ボケ(ランダム)エフェクトのコピーを「Motion」で開いて編集
し、パーティクルのシェイプを変更するオプションをエフェクトから削除してか
ら、パーティクルの色を変更するオプションをエフェクトに追加します。
585
第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する
「Final Cut Pro X」でボケ(ランダム)エフェクトの「インスペクタ」にパラメー
タを追加するには
1
「Final Cut Pro X」の「エフェクトブラウザ」で、Control キーを押しながらボケ
(ランダム)エフェクトをクリックし、ショートカットメニューから「コピーを
Motion で開く」を選択します。
テンプレートのコピーが「Motion」で開き、複製されたファイルが「Final Cut Pro」
の「エフェクトブラウザ」に表示されます。
2
必要に応じ、「Motion」のキャンバスの上にあるズームレベルのポップアップメ
ニューから「ウインドウに合わせる」を選択します。
オプション:エフェクトの変更をよりわかりやすく表示するには、静止画像を
「ファイルブラウザ」からキャンバスにドラッグし、キャンバス内でポインタが
カーブした矢印に変化し、プレースホルダが黄色の枠線で強調表示されたらマウ
スボタンを放します。
メモ: このイメージは、「Final Cut Pro」の「エフェクトブラウザ」にコピーされ
たボケ(ランダム)には保存されません。
3
「レイヤー」リストで「プロジェクト」オブジェクトをクリックしてから、「プ
ロジェクト」インスペクタの「公開」をクリックします。
プリセットのボケ(ランダム)エフェクトに公開される「タイプ」、「ブレンド
モード」、「サイズ」、「数」、「パターン」、「速度」、「ブラー度合い」、
および「不透明度」コントロールが、リストに表示されます。公開されたパラ
メータのいくつかは、リグウィジェットです。リグとウィジェットについて詳し
くは、「
リグを使用する
」を参照してください。
公開されたパラメータは、「Final Cut Pro」の「インスペクタ」で使用できるよ
うになります。公開について詳しくは、「
テンプレート内のパラメータを公開す
る
」を参照してください。
4
「レイヤー」リストで、「ボケ」グループを開いてから、「六角形」と「円」グ
ループを開きます。
このエフェクトは、リグ済みのパーティクルパラメータ、ビヘイビア、および
「ブラー(ガウス)」フィルタで構成されます。リグの例については、「
高度な
例:リグを使って SLR エフェクトテンプレートを作成する
」を参照してくださ
い。
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第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する
5
「円」グループで「ボケ 4」パーティクルエミッタを選択し、「エミッタ」イン
スペクタの「カラーモード」ポップアップメニューから「カラー化」を選択しま
す。
6
「カラー」パラメータから新しい色を選択します。
キャンバス内で、円形パーティクルが新しい色に変わります。
7
以下のいずれかの操作を行います:
• 「カラー」パラメータのアニメーションメニュー(ポインタをパラメータ行の
右側に置いたときに表示される下向きの三角形)をクリックして、「公開」を
選択します。
587
第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する
• Control キーを押しながら「カラー」パラメータの名前をクリックし、ショー
トカットメニューで「公開」を選択します。
8
プロジェクトオブジェクトをクリックして、変更済みの公開されたパラメータリ
ストを表示します。
これで、「カラー」パラメータがリストに表示されます。変更したテンプレート
を「Final Cut Pro」の「タイムライン」内のクリップに適用すると、「カラー」
パラメータが「Final Cut Pro」の「インスペクタ」で使用できるようになります。
Published Color parameter
次の手順では、「Final Cut Pro」の「インスペクタ」に表示されるコントロール
から「タイプ」パラメータを削除します。
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第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する
「Final Cut Pro X」でボケ(ランダム)エフェクトの「インスペクタ」からパラ
メータを削除するには
1
「プロジェクト」インスペクタの「公開」パネルで、以下のいずれかの操作を行
います:
• 「タイプ」パラメータのアニメーションメニュー(ポインタをパラメータ行の
右側に置いたときに表示される下向きの三角形)をクリックして、「公開中
止」を選択します。
• Control キーを押しながら「タイプ」パラメータの名前をクリックして、ショー
トカットメニューで「公開中止」を選択します。
「タイプ」コントロールがリストから削除され、「Final Cut Pro」で使用できな
くなります。
2
「ファイル」>「保存」と選択します(または、Command + S キーを押しま
す)。
プレースホルダの静止画像を読み込んだ場合は、その画像を保存済みの Motion
プロジェクトにコピーするかどうかを尋ねるダイアログが表示されます。Motion
プロジェクトに画像付きで保存する場合は、「コピー」をクリックします。プロ
ジェクトを画像なしで保存する場合は、「コピーしない」をクリックします。ど
ちらのオプションを選択したとしても、「Final Cut Pro」でテンプレートを適用
するときには影響はありません。
メモ: エフェクトを「エフェクトブラウザ」内で別の名前で保存するか、別のカ
テゴリに保存する場合は、「ファイル」>「別名で保存」と選択します。最初に
作成したファイル(ボケ(ランダム)のコピー)は、「Final Cut Pro」の「エフェ
クトブラウザ」と「Motion」の「プロジェクトブラウザ」に残りますが、「/ユー
ザ/<ユーザ名>/ムービー/Motion Templates」内のフォルダから削除できます。
これで、「Final Cut Pro」でエフェクトを使用できるようになりました。元のプ
リセットとは異なり、ボケ(ランダム)のコピーにはパーティクルの色を変更す
るためのコントロールが含まれ、パーティクルのシェイプを変更するためのコン
トロールはなくなります。
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第 11 章
Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する