Motion 5 - 例:プリズム・ブラー・トランジションを作成する

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例:プリズム・ブラー・トランジションを作成する

この例では、「Motion」で独自の、かつ単純な Final Cut Pro X トランジションを
作成する方法を示します。クリップ A が、プリズム・ブラー・エフェクトに合わ
せてクリップ B にディゾルブします。

プリズム・ブラー・トランジションを作成するには

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「ファイル」>「新規」と選択します(または Command + N キーを押します)。

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「プロジェクトブラウザ」で「Final Cut トランジション」を選択し、Final Cut Pro
X プロジェクトに必要なプロジェクトプリセットを選択してから、「継続時間」
を 200 フレームに設定して、「開く」をクリックします。

メモ: この例では「放送 HD 720」プリセットを使用します。

プロジェクトが開きます。これには、2 つのプレースホルダレイヤー(「トラン
ジション A」と「トランジション B」)を備えたグループが 1 つ含まれます。

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オプション:静止画像を「ファイルブラウザ」から「レイヤー」リスト内の「ト
ランジション A」にドラッグしてから、別の静止画像を「トランジション B」に
ドラッグし、ポインタがカーブした矢印に変化したらマウスボタンを放します。

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Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する

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これにより、作成中のトランジションがより見やすくなります。

メモ: この例では、イメージは一切使用しません。

デフォルトでは、プロジェクトの再生時(スペースバーを押します)にトランジ
ションはありません。「トランジション A」が終了すると、「トランジション
B」が突然開始されます。

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「タイムライン」内でポインタを「トランジション A」バーの端に置き、矢印が
トリムポインタになったらバーをプロジェクトの端にドラッグします。

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「トランジション B」バーの先頭をフレーム 80 にドラッグします。

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以下の操作を行って、「トランジション A」の不透明度をアニメートします:

a

記録ボタンをクリックして(A キーを押して)、「トランジション A」を選択
します。

b

再生ヘッドをフレーム 1 にドラッグし、「情報」インスペクタで「不透明度」
を 100 に設定します。

デフォルトの不透明度値は 100 であるため、不透明度値スライダを前後に動か
すか、値フィールドに 100 を入力して、キーフレームが確実に作成されるよう
にします。

ヒント: 「タイムライン」にキーフレームを表示するには、「タイムライン」
のトラック領域の右上隅にある「キーフレームを表示します/隠します」ボタ
ンをクリックします。

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Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する

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c

フレーム 80 で、「不透明度」を 100 に設定します。

キーフレームが確実に作成されるように、不透明度値を再度調整します。これ
により、「トランジション A」が「トランジション B」にフェードインすると
きに黒くなるのを防ぎます。

d

フレーム 130 で、「不透明度」を 0 に設定します。

プロジェクトを再生すると、「トランジション A」が「トランジション B」に
フェードインします。

7

「レイヤー」リストで「グループ」を選択します。

8

ツールバーの「フィルタを追加」ポップアップメニューから、「ブラー」>「プ
リズム」と選択します。

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「プリズム」フィルタのブラー度合いをアニメートします:

a

再生ヘッドをフレーム 1 にドラッグしてから、「フィルタ」インスペクタを開
いて、「適応量」を 0 に設定します。

b

フレーム 105 で、「適応量」を 50 に設定します。

c

フレーム 200 で、「適応量」を 0 に設定します。

プロジェクトを再生すると、「トランジション A」が「トランジション B」に
フェードインするときにプリズムブラーが右に移動し、次に左に移動します。

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「ファイル」>「保存」と選択してから、以下の操作を行います:

a

保存ダイアログで、テンプレートの名前を入力します。

名前を指定しないと、テンプレートは「Final Cut Pro」の「トランジションブラ
ウザ」に「新規テンプレート」と表示されます。

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Final Cut Pro X 用のテンプレートを作成する

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b

「カテゴリ」ポップアップメニューでカテゴリを選択します。

独自のカテゴリを作成することもできます。カテゴリは、「Motion」の「プロ
ジェクトブラウザ」と「Final Cut Pro」の「トランジションブラウザ」に表示さ
れます。

c

必要に応じて、「テーマ」ポップアップメニューでテーマを選択します。

テーマは作成することもできます。テーマは、「Motion」の「プロジェクトブ
ラウザ」と「Final Cut Pro」の「テーマブラウザ」に表示されます。テーマは、
テンプレートの分類に役立つメタデータ・タグです。「Motion」の「プロジェ
クトブラウザ」のテーマとカテゴリについて詳しくは、「

プロジェクトブラウ

」を参照してください。

d

プロジェクト内で使用されていないメディア(「メディア」リスト内のメディ
アやオーディオのうち、テンプレートで使用されていないもの)を保持するに
は、「使用していないメディアを含める」を選択します。

e

「Motion」の「プロジェクトブラウザ」にプレビュームービーを表示したい場
合は、「プレビュームービーを保存」を選択します。

プリズムブラーのトランジションを「Final Cut Pro X」の「タイムライン」に適
用した後で、その継続時間を簡単に変更できます。トランジションの継続時間
について詳しくは、「

Final Cut トランジション

」を参照してください。