カメラのコントロール
シーンカメラの情報は、カメラの HUD、または、「インスペクタ」の「カメラ」
と「情報」パネルで修正することができます。
1422
第 21 章
3D 合成
「インスペクタ」のパラメータ
カメラタイプ:
使用するカメラのタイプを設定するポップアップメニューです。
選択できるオプションは、「フレーミング」(デフォルト値)と「表示ポイン
ト」の 2 つです。フレーミングカメラは、その原点が焦平面にあります。カメラ
の焦平面とは、カメラのローカル Z 軸(または視線)に沿った焦点距離と同じ位
置にあり、ローカル Z 軸に対して垂直に交わる面のことです。表示ポートカメラ
の原点は、
投影の中央に位置しています。
Framing
camera
Camera’s focal plane
Camera’s angle
of view
Viewpoint camera origin
and center of projection
Framing camera origin
Camera’s angle of view
ヒント: フレーミングカメラの原点の位置は、周回する動きを出すのに便利で
す。カメラを回転すると周回します。ビューポートカメラを回転すると旋回(
パ
ン(水平方向)またはチルト(垂直方向とも呼ばれます)します。
表示アングル:
カメラの表示アングルを設定するスライダで、これは、カメラ
から見た角度を指定するものです。値の範囲は 0 〜 180 度です。
1423
第 21 章
3D 合成
メモ: フレーミングカメラで「表示アングル」パラメータをアニメーションする
と、結果は、
逆ドリーのエフェクトとなります。逆ドリーでは、カメラが移動す
る方向と逆の方向にズームインします。一方、表示ポイントカメラの「表示アン
グル」パラメータをアニメーション化すると、通常のカメラによるズーム効果が
得られます。
Angle of View = 45 deg
Angle of View = 80 deg
Framing camera
近距離面:
カメラからオブジェクトが見え始める距離を設定するスライダです。
この距離より近くにあるオブジェクトは、このカメラの視点ではレンダリングさ
れません。
遠距離面:
カメラからオブジェクトが見えなくなり始める距離を設定するスラ
イダです。この距離より遠くにあるオブジェクトは、このカメラの視点ではレン
ダリングされません。
近距離フェード:
近距離面における
ぼかしかたを設定するスライダです。ぼか
しかたは、近くにあるオブジェクトがフェードインする境界範囲を設定するもの
になります。
遠距離フェード:
遠距離面におけるぼかしかたを設定するスライダです。この
ぼかしかたにより、遠くにあるオブジェクトがフェードアウトする境界範囲を設
定します。
メモ: カメラのフィールドの深度パラメータもこのウインドウに表示されます。
これらのコントロールについて詳しくは、「
フィールドの深度
」を参照してくだ
さい。
HUD コントロール
カメラの HUD には、「インスペクタ」でも使用できる「カメラタイプ」、「表
示アングル」、「焦点距離」、「DOF ブラー度合い」の各パラメータがありま
す。また、3D 変形コントロールも表示されます。詳しくは、「
3D 変形の HUD
に表示されるコントロール
」を参照してください。
1424
第 21 章
3D 合成