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「クロップ」ツールを使用する
「クロップ」ツールによって有効になる画面上のクロップハンドルを使って、レ
イヤーの境界線をドラッグしてサイズ変更できます。
319
第 7 章
基本的な合成
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クロップは、レイヤーの 4 つのエッジのいずれかを切り取って、コンポジション
内で表示しない部分を削除することができます。クロップを使うレイヤーには、
黒い線が出るビデオクリップや、周囲のエッジに不要なビネット(減光)が発生
しているものなどがあります。クロップ操作を使用して、これらの望ましくない
アーチファクトを取り除くことができます。レイヤーをクロップして、イメージ
内の 1 つのエレメントを分離することもできます。
「インスペクタ」でのクロップと「メディア」リストでのクロッ
プ
「クロップ」ツールを使用して読み込みイメージをクロップすると(レイヤー
の「情報」インスペクタで「クロップ」コントロールを使用するのと同じ結果
になります)、当該ファイルのインスタンスだけがクロップされます。「メ
ディア」リストのソースイメージはクロップされません。ソースイメージをク
ロップするには、「メディア」リストでレイヤーを選択し、「メディア」イン
スペクタで「クロップ」ツールを使う必要があります。詳しくは、「
「メディ
ア」インスペクタ
」を参照してください。
メモ: 不規則なシェイプのレイヤーを分離する必要がある場合や、特定のシェイ
プの枠線を作成する場合は、「
シェイプ、マスク、およびペイントストロークを
使う
」を参照してください。
320
第 7 章
基本的な合成
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キャンバスのレイヤーをクロップするには
1
ツールバーの 2D ツール・ポップアップ・メニューから「クロップ」ツールを選
択します。
2
キャンバスで、辺をクロップするレイヤーのエッジを囲むように 8 個のハンドル
のいずれかをドラッグします:
• 上、下、右、左のハンドルをドラッグすると、1 つのエッジだけをクロップで
きます。
• 四隅の角ハンドルをドラッグすると、隣接する 2 つのエッジを同時にクロップ
できます。
• Shift キーを押しながらドラッグすると、レイヤーのアスペクト比を維持するよ
うに角またはエッジのクロップが制限されます。
メモ: レイヤーが「歪み」ツールで変更されると、「クロップ」ツールとオン
スクリーンコントロールは無効になります。ただし、歪みが適用されているレ
イヤーは、「情報」インスペクタにある「クロップ」パラメータを調整するこ
とで、クロップできます。
また、クロップエリアとイメージは別々に操作されます。
下地になっているイメージを固定したままクロップエリアを移動するには
µ
クロップエリア内でドラッグします。
クロップエリアが移動して、クロップのサイズやシェイプを変更せずにクロップ
を新しい位置に調整できます。
クロップエリアを固定したままイメージを移動するには
µ
クロップエリア内をドラッグしながら、Command キーを押します。
クロップエリアは動きませんが、その下のイメージが移動するため、レイヤーの
表示領域を変更できます。