キャンバスでレイヤーを移動する
プロジェクトでレイヤーの調整をはじめるにあたり、最も簡単なのがレイヤーの
移動です。「ドロップシャドウ」ツールを除くすべての変形ツールで、レイヤー
の位置を変更できます。これは、選択したツールに関係なく実行できる操作の 1
つです。
レイヤーの位置を変更するには、キャンバス内でレイヤーをドラッグするのが最
も簡単な方法です。レイヤーの位置を正確に調整する場合は、「情報」インスペ
クタで X および Y 位置のパラメータの数値を変更します。レイヤーの情報につい
て詳しくは、「
「情報」インスペクタのパラメータ
」を参照してください。
Shift キーを押しながらドラッグすると、3D グループで作業しているときでも、
動きが X 軸または Y 軸に制限されます。
レイヤーは、キャンバスで定義したフレーム内の任意の場所に移動できます。ま
た、フレームのエッジの外側にレイヤーをドラッグすることもできます。デフォ
ルトでは、レイヤーをフレームのエッジの外側に移動すると、レイヤーは見えな
くなりますが、境界ボックスを使って操作することは可能です。
306
第 7 章
基本的な合成
メモ: 表示範囲の外にあるレイヤーの位置を表す境界ボックスは、そのレイヤー
を選択した場合だけ表示されます。
たとえば、アニメーションでスクリーン上にレイヤーを飛行させる場合、レイ
ヤーをフレームのエッジの外側に移動する必要がある場合があります。このエ
フェクトを使用するには、アニメーションの前に表示範囲の外にオブジェクトを
移動する必要があります。
メモ: 部分的または全体的にキャンバスの外側にあるレイヤーを表示するには、
「表示」ポップアップメニュー(キャンバスの右側のすぐ上)から「表示領域を
すべて表示」を選択します。
キャンバスでレイヤーを移動するには
1
レイヤーを選択します。
2
以下のいずれかの操作を行います:
• レイヤーをキャンバス内の別の位置にドラッグします。複数のレイヤーが選択
されている場合は、1 つのレイヤーをドラッグするとすべてのレイヤーが移動
します。
• Command キーを押しながら→キー、←キー、↑キー、↓キーを押すと、選択
しているレイヤーが 1 ピクセルずつ動きます。
• Command キーと Shift キーを押しながら→キー、←キー、↑キー、↓キーを押
すと、選択しているレイヤーが 10 ピクセルずつ動きます。
ヒント: 小さなレイヤーを移動するときは、キャンバスを拡大すると見やすくな
ります。キャンバスの拡大/縮小については、「
キャンバスのズームレベル
」を
参照してください。
3D 空間でレイヤーを動かすには、3D 変形ツールを選択するか、3D オンスクリー
ンコントロールを使用する必要があります。3D 空間でのレイヤーの動かしかた
について詳しくは、「
3D 変形ツール
」を参照してください。
307
第 7 章
基本的な合成
キャンバスの合成支援ツールを使う
キャンバスでレイヤーを調整する際に、さまざまな合成支援ツールを利用でき
ます。たとえば、放送番組や映画の一部で作業をしている場合、キャンバスの
セーフゾーンを有効にすることで、レイヤーがタイトルセーフあるいはアク
ションセーフ領域の境界の外に配置されるのを防ぐことができます。また、グ
リッドやルーラを有効にして、基準として利用することもできます。ダイナ
ミックガイドを有効にすると、レイヤーを正確に配置できます。
さらに、スナップのオン/オフを切り替えることで、キャンバスの中央または
エッジを基準にレイヤーを配置できます。その際、ほかの支援ツールが有効か
どうかは関係ありません。
メモ: Command キーを押しながらレイヤーを操作すると、スナップを一時的に
無効にしてレイヤーを自由に移動できます。
コンポジションのレイアウトを行う際に各種のキャンバスのオプションを有効
にする方法について詳しくは、「
キャンバスのルーラ
」を参照してください。
レイヤーを複製するには
以下のいずれかの操作を行います:
µ
複製するレイヤーを選択し、Option キーを押したまま、そのレイヤーをドラッグ
します。
µ
Control キーを押しながらレイヤーをクリックして、ショートカットメニューか
ら「複製」を選択します。
キャンバスで複製が作成されます。