「不透明度を保持」オプション
「情報」インスペクタの「不透明度を保持」チェックボックスは、レイヤーの可
視部分を、ほかのレイヤーの不透明の領域と重なるキャンバス上の領域のみに限
定するために使います。たとえば、次のようにプロジェクトに 2 つの重なり合う
レイヤーを配置したとします:
前面のイルカのレイヤーに対して「不透明度を保持」を選択した場合、以下のよ
うな結果になります:
イルカのレイヤーの見えている領域は、背後の海洋生物のピクチャレイヤーと重
なる領域だけです。最初はさほど面白くない画像でも、「不透明度を保持」チェッ
クボックスを不透明度やブレンドモードと併用することで、興味深いエフェクト
を作ることができます。
メモ: 「不透明度を保持」パラメータが有効となっているレイヤーには、コンポ
ジットスタックで背後にあるレイヤーの不透明度の値が反映されます。
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第 7 章
基本的な合成
「不透明度を保持」は、レイヤーの一部を選択的に表示するのに便利です。この
例では、前面のカラーウォッシュのレイヤーのブレンドモードを「排他」に設定
することで、以下のようなイメージになります:
前面のカラーウォッシュのレイヤーに対して「不透明度を保持」チェックボック
スを選択することにより、重なり合った部分だけが表示され、スーパーインポー
ズされたイメージだけが Dolphin のレイヤーに影響します。
「不透明度を保持」を有効にするには
µ
キャンバス、「レイヤー」リスト、または「タイムライン」でレイヤーを選択し
て、「情報」インスペクタの「不透明度を保持」チェックボックスを選択しま
す。