Apple ProRes
Apple ProRes ファミリーのコーデックは、柔軟性が高く調整可能な圧縮形式で、
ほとんどのポストプロダクションワークフローで使用できます。5 種類の
Apple ProRes コーデックが用意されています。Apple ProRes 4444 はアルファチャ
ンネルに対応し、Apple ProRes 422(プロキシ)は「Final Cut Server」でプロキシ
ムービーに使用されるオフライン形式です。
• Apple ProRes 4444: 最も帯域幅の広い Apple ProRes。高解像度またはデジタルシ
ネマのマスタリングに適していて、圧縮率が低く、フレームサイズとフレーム
レートに合わせてビットレート(VBR)が変化します。(例:330 Mbps で、
1920 × 1080 60i または 1280 × 720 60p)チャンネルあたり最大 10 ビット、4:4:4
クロマサブサンプリングでビデオをエンコードします。ロスレス圧縮されたア
ルファチャンネルに対応しています。
• Apple ProRes 422(HQ): 帯域幅の広い Apple ProRes 422。高解像度ビデオの取
り込みとマスタリングに適しています。145 〜 220 Mbps の可変ビットレート
(VBR)に対応しています。任意のフレームサイズを使用できます。
• Apple ProRes 422: 中程度の帯域幅の高品質圧縮コーデック。標準解像度ビデオ
のマスタリングに適しています。チャンネルあたり 10 ビット、4:2:2 クロマサ
ブサンプリングでビデオをエンコードします。35 〜 50 Mbps の可変ビットレー
ト(VBR)に対応しています。任意のフレームサイズを使用できます。
• Apple ProRes(LT): Apple ProRes 422 より圧縮率の高いコーデック。平均で
100 Mbps、1920 × 1080 60i および 1280 × 720 60p です。低帯域幅編集をフルラ
スタ・フレーム・サイズで行えるように設計されているため、フィニッシング
やマスタリングのためにオフラインメディアをオンラインに変換するときにフ
レームサイズの変換で悩む必要がありません。
• Apple ProRes(プロキシ): Apple ProRes 422(LT)よりもさらに圧縮率の高い
コーデック。平均で 36 Mbps、1920 × 1080 24p または 18 Mbps、1280 × 720 24p
です。かなりの低帯域幅での編集をフルラスタ・フレーム・サイズで行えるよ
うに設計されているため、フィニッシングやマスタリングのためにオフライン
メディアをオンラインに変換するときにフレームサイズの変換で悩む必要があ
りません。
「Motion」のデフォルト書き出しコーデックは Apple ProRes 4444 です。モーショ
ン・グラフィックス・メディアを交換するために最適な形式です。実質的にロス
レスであり、透明度を保持するためにアルファチャンネルに対応しており後で合
成する際に役立ちます。アルファチャンネルに対応している Apple ProRes コー
デックは Apple ProRes 4444 だけです。
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付録 B
ビデオフォーマットとファイルフォーマット