先読みにより「Motion」にヒントを与える
「動きを解析」ビヘイビアを使用すると、参照パターンの後方フレームにある目
的の場所にトラックを導くことができます。このツールは、以下のようなタイプ
のクリップに適しています。
• 高速で移動する特性を含むクリップ
• 比較的直線状のベクトルで移動する対象物を含むクリップ(障害物の有無は問
いません)
• スウィッシュパンを含むクリップ(ただし、パン変更のたびに「先読み」ト
ラックのリセットが必要となる場合があります)
重要:
トラッキングに失敗してトラックを再配置する場合は、さらに、キャン
バス内の先読みトラックをリセットして、新しい参照ポイントから新しいモー
ションベクトルを指定する必要があります。
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第 22 章
モーショントラッキング
先読みフレームを定義するには
1
クリップに「動きを解析」ビヘイビアを適用します。
2
キャンバスで、トラックを参照パターン上に配置します。
以下のイメージでは、トラックが車のフロントバンバー上の参照パターンに配置
されています。
Tracker
3
「ビヘイビア」インスペクタで、「先のフレームを見る」スライダまたは値スラ
イダを使用して、トラックが先読みするフレームの数を指定します。
メモ: 「先のフレームを見る」スライダの最大値のデフォルトは 10 フレームで
す。ただし、隣接する値スライダを使用して、さらに多くのフレーム数を入力す
ることができます。
4
Command キーを押したままキャンバス内のトラックをクリックし、参照パター
ンがクリップ内で移動している方向にドラッグします。
Command キーを押したままトラックポイントをドラッグすると、「先のフレー
ムを見る」パラメータで指定したフレームが拡大表示されます。
5
先読みトラックを参照パターン上に配置したら、マウスボタンを放します。
「解析」ボタンをクリックすると、新しい参照ポイントがトラッキングパターン
として使用されます。
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第 22 章
モーショントラッキング
メモ: 「先のフレームを見る」は、逆方向にトラッキングするときに使用できま
す。トラッキングビヘイビアのパラメータで「逆方向」チェックボックスを選択
している場合、「先のフレームを見る」パラメータを使用すると、先のフレーム
ではなく前のフレームを見ることになります。「逆方向」チェックボックスは、
「動きを解析」、「トラック」(「パラメータ」ビヘイビアカテゴリ内)、「ト
ラックポイント」(「シェイプ」ビヘイビアカテゴリ内)の各ビヘイビアでのみ
使用可能です。