トラッキングキーフレームのカーブをスムージングする
「キーフレームエディタ」パラメータリストのアニメーションメニューにある
キーフレームの間引き機能を使用すると、トラックをスムージングすることがで
きます。カーブをスムージングする前に、(バックアップとして)ビヘイビアを
「ライブラリ」にコピーするか、プロジェクト内でビヘイビアを複製することを
お勧めします。
次のグラフでは、すべてのフレームにキーフレームが配置されていて、曲線がぎ
ざぎざしていることが分かります。以下の例では、この曲線をスムーズにする方
法を示します。
トラックカーブをスムーズにするには
1
「キーフレームエディタ」で、パラメータの 5 番目の列をクリックしてアニメー
ションメニューを開いてから、「キーフレームを間引く」を選択します。
「キーフレームを間引く」ダイアログが表示されます。
キーフレームの間引きにより、間引きアルゴリズムがパラメータのキーフレーム
に適用されます。これは、カーブの形状をほぼ同じに保ったまま、キーフレーム
の数を減らします。間引きアルゴリズムは 2 通りの方法で調整できます。「エ
ラーの許容度」を大きくすると、キーフレームの数が少なくなり、「スムージン
グ(フレーム数)」を大きくすると、キーフレーム値間のカーブがより滑らかに
なります。
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第 22 章
モーショントラッキング
この例では 5 を使用します。つまり、評価されているポイントを中心とした 5 つ
のトラックポイントを使用して、現在のポイントの新しい、スムージングされた
値を計算します。これは、標準のガウス(釣鐘曲線タイプ)フィルタです。つま
り、「スムージング」の値を 5 に設定してフレーム 12 の値を計算すると、フレー
ム 10、11、12、13、14 が考慮されます。「スムージング」を 3 に設定すると、
アルゴリズムでフレーム 11、12、13 が使用されます。「スムージング」の値を
大きくすると、より多くのポイントがカーブ内のポイントごとに考慮され、より
多くの計算が実行されます。
2
「キーフレームを間引く」ダイアログで、値を設定します。
ダイアログのスライダまたは値スライダを調整すると、それに合わせて「キーフ
レームエディタ」のカーブが変更されます。これで、曲線上のキーフレームが少
なくなり、曲線がスムーズになります。
3
「OK」をクリックします。