Motion 5 - 「スタビライズ」のワークフロー

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「スタビライズ」のワークフロー

このセクションでは、ムービーまたはイメージシーケンスでの振動をスムーズに
するために使用される「スタビライズ」トラッキングビヘイビアの概要を説明し
ます。「スタビライズ」パラメータについて詳しくは、「

「スタビライズ」のコ

ントロール

」を参照してください。

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モーショントラッキング

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「スタビライズ」ビヘイビアを使用する場合、以下の 3 通りの方法でクリップを
解析することができます:

• クリップのフレーム全体を即座に評価し、画面上のトラックを使用せずに動き

のデータを抽出するデフォルトの高度なモーション解析テクニックを使用す
る。

• キャンバス内の参照パターン(ピクセルの小さなグループ)を解析する画面上

のトラックを使用する。「マッチモード」ビヘイビアおよび「動きを解析」ビ
ヘイビアで使用されるトラックと同じものです。

• 高度なモーション解析と画面上のトラックを組み合わせて使用する。

重要:

「スタビライズ」ビヘイビアでの画面上のトラックの使いかたについて

は、「

トラックをスタビライズに追加する

」を参照してください。

モーション解析が完了したら、2 つの方法のいずれかで適用できます。クリップ
をスムーズにして、カメラの一般的な動きを維持したまま不要なジッタを取り除
くか、または、クリップをロックして対象物をスタビライズします。スムージン
グは、変換、回転、または調整に影響を及ぼすことができるため、一部の操作に
おいては、ほかのトラッキングビヘイビアよりも柔軟性が増します。

「スタビライズ」ビヘイビアは、主に、クレーンやジブアームの不安定な動きか
ら不要な揺れを取り除いたり、歩きながらの撮影から手ぶれを除去したり、自動
車からの撮影時の振動を少なくしたりする場合に便利です。

メモ: ショット内の対象物をスムージングまたはロックしても、イメージ内の
モーションブラーはそのまま残ります。

「スタビライズ」ビヘイビアを使用してクリップをスタビライズするには

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「スタビライズ」ビヘイビアを、スタビライズするクリップに適用します。

メモ: ほかのビヘイビアのワークフローとは異なり、「スタビライズ」ビヘイビ
アの自動モードを使用すると、現在の再生ヘッド位置からではなく、クリップ全
体が最初のフレームから解析されます。

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解析のオプションを設定します:

a

HUD または「ビヘイビア」インスペクタで、「方法」ポップアップメニューか
らオプションを選択します:

• カメラの振動などの問題を取り除くには、「スタビライズ」を選択してイ

メージをロックダウンします。

• クリップでのカメラの動きをスムーズにするには、「スムーズ」を選択しま

す。

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モーショントラッキング

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b

「枠線」ポップアップメニューからオプションを選択します:

• スタビライズされたフッテージのサイズを維持するには、「標準」を選択し

ます。スタビライズされたイメージが変形されると、動きを伴う黒の枠線が
クリップのエッジの周りに表示される場合があります。

Normal borders maintain
the size of the stabilized
clip but create black
borders around the
clip’s edges.

• クリップをキャンバスの最大サイズまで拡大するには、「ズーム」を選択し

ます。「ズーム」を選択すると、スタビライズされたクリップのエッジの周
りに黒い枠線が表示されなくなります。

Zoomed borders scale
the stabilized clip so
the clip does not move
away from the edge
of the Canvas.

メモ: 黒い枠線の修正方法については、「

スタビライズによって生じた黒い枠

線を取り除く

」を参照してください。

c

「方向」ポップアップメニューからオプションを選択します:

• スタビライズされた変形を X および Y 次元に適用するには、「水平と垂直」

を選択します。

• スタビライズされた変形を X 次元に適用するには「水平」を選択します。

• スタビライズされた変形を Y 次元に適用するには、「垂直」を選択します。

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モーショントラッキング

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d

「調整」オプションを有効または無効にします:

• 解析された位置データをクリップに適用するには、「位置」をオンにしま

す。(フッテージにおける X 位置や Y 位置の変更はスムージングまたはスタ
ビライズされます。)ショットの X 位置と Y 位置をスタビライズして、調整
や回転の変更はそのままにするには、「位置」をオンにし、「調整」と「回
転」をオフにします。

• 解析されたスケールデータをクリップに適用するには、「調整」をオンにし

ます。(フッテージにおける調整の変更がスムージングまたはスタビライズ
されます。)調整の変更をスタビライズまたはスムージングして、位置や回
転の変更はそのままにするには、「調整」をオンにし、「位置」と「回転」
をオフにします。

• 解析された回転データをクリップに適用するには、「回転」をオンにしま

す。(フッテージにおける回転の変更はスムージングまたはスタビライズさ
れます。)ショットで回転の変更をスタビライズまたはスムージングして、
位置や調整の変更はそのままにするには、「回転」をオンにし、「位置」と
「調整」をオフにします。

最もスムーズな結果を得るには、3 つの「調整」オプション(「位置」、「調
整」、「回転」)をすべてオンにします。

メモ: 「調整」オプションは、「枠線」ポップアップメニューの「ズーム」オ
プションには関連しません。

メモ: 「方法」、「枠線」、「方向」、および「調整」の各パラメータは、ク
リップを解析する前でも、解析した後でも変更可能です。

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HUD または「ビヘイビア」インスペクタで、「解析」ボタンをクリックします。

メモ: クリップは、定義されたパラメータに従ってスタビライズされます。
「Motion」のトラックとは異なり、デフォルトの「スタビライズ」解析では、
「キーフレームエディタ」にキーフレームは作成されません。ただし、スタビラ
イズされたオブジェクトの変形は、キーフレームに変換することができます。詳
しくは、「

トラックをキーフレームに変換する

」を参照してください。相関ト

ラックが追加されて「スタビライズ」ビヘイビアで解析されると、キーフレーム
が作成されます。

スタビライズに関連する問題を修正する方法について詳しくは、「

スタビライズ

エフェクトのトラブルシューティング

」を参照してください。