Motion 5 - 「メディア」インスペクタ

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「メディア」インスペクタ

以下のコントロールを使って、「メディア」リストのソースメディアを変更でき
ます。ソースメディアを変更すると、そのソースメディアにリンクしているプロ
ジェクト内のすべてのレイヤーが変更されます。

メモ: 以下に説明するパラメータは、個別のレイヤーとして読み込まれた Photoshop
ファイルには適用されません。透明の背景を持つ PDF ファイルには、「アルファ
の種類」パラメータも「アルファを反転」パラメータもありません。

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プロジェクトを作成する/管理する

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アルファの種類:

このポップアップメニューから、メディア項目内のアルファ

チャンネルを「Motion」でどのように処理するかを選択します。アルファチャン
ネルには、イメージまたはムービーの透明な領域を定義する情報が含まれます。
イメージファイルや QuickTime ムービーを読み込むと、そこに含まれているアル
ファチャンネルが、「Motion」によってただちに認識されます。アルファチャン
ネル情報をファイルに埋め込む方法はいくつかあり、このメニューにはそれぞれ
に対応するオプションが含まれています。オプションはオブジェクトを読み込む
ときに行われる解析に基づいて割り当てられますが、このデフォルトは必要に応
じて変更できます。以下のいずれかを選択してください:

• なし/無視: アルファチャンネルのないオブジェクトのデフォルト設定です。

オブジェクトのアルファチャンネルも無視できます。オブジェクト全体の中身
が詰まって見えます。

• ストレート: これらのアルファチャンネルは、イメージの赤、緑、青のチャ

ンネルとは別で埋め込まれます。ストレートのアルファチャンネルを使用する
メディアファイルは、コンポジションで使用するとその通りに表示されます
が、別のアプリケーションで表示すると違って見えることがあります。また、
コンピュータで生成されたイメージの 3D 照明やレンズフレアなどの半透明エ
フェクトは、クリップをコンポジションで使用するまで歪んで見える可能性が
あります。「ストレート」を選択しているにもかかわらずオブジェクトの周り
に黒、白、または色の付いた縁取りが表示される場合、このパラメータは誤っ
て設定されているので、縁取りの色に応じた「プリマルチプライ」オプション
に変更する必要があります。

• プリマルチプライ済み黒: このタイプのアルファチャンネルは、クリップの

赤、緑、青のチャンネルとマルチプライされます。この結果、イメージ全体が
単色に対してあらかじめ合成されるため、プリマルチプライのアルファチャン
ネルを持つオブジェクトは、半透明の照明エフェクトを使用している場合でも
正しく表示されます。このオプションは、黒を背景にあらかじめ合成されてい
るアルファチャンネルとして解釈します。

• プリマルチプライ済み白: このオプションは、白を背景にあらかじめ合成さ

れているアルファチャンネルとして解釈します。

• アルファの種類を推測: このオプションを選択すると、使用されているアル

ファチャンネルの種類を判別するためにファイルが解析されます。アルファの
種類が分からない場合は、この設定を使用してください。

アルファを反転:

誤って逆に生成されているアルファチャンネルを反転する場

合に、このチェックボックスを選択します。通常、アルファチャンネルとは、グ
レイスケールチャンネルで、白は 100 パーセントの不透明度(単色)の領域を、
グレイは半透明な領域を、黒は 0 パーセントの不透明度(透明)の領域を示しま
す。

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プロジェクトを作成する/管理する

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ピクセルのアスペクト比:

このポップアップメニューでは、プロジェクトに関

連するピクセルのタイプをスクエアまたは非スクエアのいずれかに設定します。
一般に、コンピュータディスプレイ、フィルム、高精細度ビデオ用に作成される
オブジェクトはスクエアピクセルを使用し、DV、HDV、DVCPRO HD など一部の
ビデオフォーマット用に作成されるオブジェクトは非スクエアピクセルを使用し
ます。このポップアップメニューの右の値フィールドには、数値によるアスペク
ト比が表示されるため、必要であればカスタムの比率を設定できます。プロジェ
クトに追加する各オブジェクトを正しく識別することによって、両方の種類のメ
ディアを混在させてコンフォームできます。

フィールドの順番:

このポップアップメニューでは、インターレースクリップ

の取り込みに使用するデバイスと同じフィールドの順番を選択します。選択肢は
2 つあります:「上位(奇数)」または「下位(偶数)」です。この選択を間違
えると、再生時にビデオがぎこちない動きをします。そうなった場合は、逆の
フィールドの順番を選んでください。フィルム上にまたはプログレッシブスキャ
ンを行うビデオカメラで撮影したクリップはインターレースされないため、
「フィールドの順番」を「なし」に設定します。プロジェクトの各オブジェクト
を正しく識別することによって、異なるフィールドの順番を持つクリップを混在
させてコンフォームできます。フィールドの順番とインターレースについて詳し
くは、「

フィールドの順番

」を参照してください。

フレームレート:

このポップアップメニューでは、クリップのネイティブレー

トと同じフレームレートを 1 秒あたりフレーム数(fps)で選択します。たとえ
ば、フィルムは 24 fps、PAL ビデオは 25 fps、NTSC ビデオは 29.97 fps です。その
他のビデオ形式の場合も、それぞれに合ったフレームレートを使用できます。必
要なフレームレートがリストにない場合は、ポップアップメニューの右にあるテ
キストフィールドに数値を入力します。QuickTime ファイルのフレームレートを
変更したけれども、元のレートに戻す必要がある場合は、「フレームレート」
ポップアップメニューの一番下にある「ファイルから」を選択します。

異なるフレームレートのクリップを混在させることはできますが、プロジェクト
と異なるフレームレートで再生されるクリップは滑らかに再生されない可能性が
あります。

メモ: プロジェクトのフレームレートは、プロジェクトのプリセットで決まりま
す。プリセットを編集するか、またはプリセットを作成するには、「Motion」の
「環境設定」を選択して、「プリセット」パネルのオプションを使用します。

「固定幅」と「固定高さ」:

これらのスライダを使用して(静止画像の場合に

有効)、ソースメディアの解像度を変更できます。「静止画(大)」コントロー
ル(「Motion」環境設定にあります)が「キャンバスのサイズに合わせて調整」
に設定されているときは、これらの値には元のファイルの解像度が表示されま
す。

「メディア」リストで PDF が選択されているときは、これらのコントロールに
よって PDF オブジェクトを滑らかに拡大/縮小できる最大の解像度を設定しま
す。詳しくは、「

PDF オブジェクトの解像度を固定する

」を参照してください。

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6

プロジェクトを作成する/管理する

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クロップ:

開閉用三角ボタンをクリックすると、ソースメディアの 4 辺からク

ロップするピクセル数を定義する 4 つのスライダが現れます。4 つの辺は、ソー
スメディアを囲む境界ボックスの外側のエッジに対応します。「メディア」リス
トで項目を切り取ると、プロジェクトのレイヤーにあるその項目のすべてのイン
スタンスも切り取られます。「レイヤー」リストでレイヤーを選択すると、「情
報」インスペクタに同様の「クロップ」パラメータが表示されます。詳しくは、

「情報」インスペクタのパラメータ

」を参照してください。

タイミング:

これらの値スライダを使って、ソースメディアの開始、終了、継

続時間を設定します:

• 開始: 一定速度モードと可変速度モードで、ソースメディアのイン点を設定

します。このパラメータを調整すると、メディアの継続期間に影響を与えず
に、イン点が指定したフレームまで移動します。

• 最後: 一定速度モードと可変速度モードで、ソースメディアのアウト点を設

定します。このパラメータを調整すると、メディアの継続期間に影響を与えず
に、アウト点が指定したフレームまで移動します。

• 継続時間: ソースメディアの合計の継続時間を設定します。「時間のリマッ

プ」が「一定速度」に設定されている場合、「継続時間」を調整すると「速
度」と「アウト」点にも影響します。「時間のリマップ」が「可変速度」に設
定されている場合(「情報」インスペクタの「タイミング」コントロールにあ
ります)は、「継続時間」を調整しても可変速度再生には影響しません。

リンクされたオブジェクト:

このリストには、「メディア」リストで選択した

ソースメディアにリンクされている「レイヤー」リスト内のオブジェクトが表示
されます。最初の列はソースメディアのインスタンスを含むグループの名前、2
番目の列はレイヤー名です。「レイヤー」リストのレイヤー名を変更すると、こ
のリストに表示される名前がアップデートされます。

メディアファイルを交換:

このボタンを使って、ディスク上のソースファイル

にプロジェクトのメディアを再リンクします。この機能は主にオフラインメディ
アの再リンクに使いますが、ソースメディアの変更にも使えます(そのソースメ
ディアにリンクされているすべてのレイヤーが変更されます)。

概要:

この情報パネルには、「メディア」リストで選択した項目にリンクされ

ているディスク上のメディアファイルの情報が表示されます。