不良フィルム
古くなったり傷みがあったりするフィルムや再生装置をシミュレートします。こ
のフィルタでは、アニメーションが行われます。
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第 19 章
フィルタを使う
3D グループはこのフィルタによってラスタライズされます。ラスタライズにつ
いて詳しくは、「
ラスタライズについて
」を参照してください。
「インスペクタ」のパラメータ
フォーカス量:
投影レンズのピントのぼけ具合をシミュレートするためにイメー
ジに適用するブラーの量を設定します。
フォーカスのずれ:
「フォーカス量」パラメータで設定した量を変動させます。
たとえば、「フォーカス量」を 3 に設定し、「フォーカスのずれ」を 1 に設定す
ると、「フォーカス量」は 2 〜 4 の間で変動します。
ブライトネスの量:
イメージの明るさを変えることによって、露出アンダーの
フッテージやムラのある投影ランプをシミュレートします。
ブライトネスのずれ:
「ブライトネスの量」パラメータで設定した量を変動さ
せます。たとえば、「ブライトネスの量」を 2.5 に設定し、「ブライトネスのず
れ」を 2 に設定すると、「ブライトネス量」は 0.5 〜 4.5 の間で変動します。
サチュレーション量:
エフェクトを調整して、年数が経過したフィルムをシミュ
レートします。値を 0 より低くするとサチュレーションが低下し、色あせたフィ
ルムのようになります。– 100 にするとサチュレーションが 0 になり、白黒フィ
ルムのようになります。0 より高くすると、オーバーサチュレーションになりま
す。
サチュレーションのずれ:
「サチュレーション量」パラメータで設定した量を
変動させます。たとえば、「サチュレーション量」を- 20 に設定し、「サチュ
レーションのずれ」を 10 に設定すると、「サチュレーション量」は- 30 〜-
10 の間で変動します。
傷:
フィルムに付いた傷をシミュレートします。値が高いほど、傷が増えます。
傷のカラー:
フィルムの傷の色を設定します。カラーコントロールは開閉用三
角ボタンで展開でき、表示される「赤」、「緑」、「青」、および「不透明度」
の各スライダを使って正確に色を選ぶことができます。
糸くず:
フィルムに付いた糸くずをシミュレートします。値が高いほど、糸く
ずが増えます。
ほこり:
フィルムに付いたほこりや汚れをシミュレートします。値が高いほど、
汚れが増えます。
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第 19 章
フィルタを使う
ヒント: 糸くず、ほこり、および傷は不規則に現れるため、すべてのフレームに
表示されるとは限りません。これらのスライダを調整してもエフェクトを確認で
きない場合は、クリップを再生してショット全体を通してエフェクトを確認して
ください。
ジッター量:
年配の人に高校生の頃を思い出させるような、ゲートに問題のあ
る映写機を通した映像をシミュレートします。ジッターの量を増やすと、フィル
ムの横揺れが激しくなります。
ジッターのずれ:
「ジッター量」パラメータで設定した量を変動させます。た
とえば、「ジッター量」を 0.25 に設定し、「ジッターのずれ」を 0.05 に設定す
ると、「ジッター量」は 0.2 〜 0.3 の間で変動します。
フィルムグレイン:
さまざまな種類のフィルムをシミュレートするためのグレ
インの量を設定します。
変化の頻度:
ずれに関するパラメータに設定した値を再計算する頻度(フレー
ム単位)を設定します。たとえば、「変化の頻度」を 30 に設定し、「ジッター
量」と「ジッターのずれ」を 0 よりも大きい値に設定した場合、ジッターのパラ
メータが 30 フレームごとに再計算されて、ランダム性が増します。
ランダムシード:
新しい「ランダムシード」の数値を生成できます。このビヘ
イビアのほかのパラメータに基づいて、一連の値を新しくランダムに生成するた
めにこの数値が使われます。
ミックス:
元のイメージとフィルタを適用したイメージをブレンドする割合を
設定します。
HUD コントロール
HUD には以下のコントロールがあります: フォーカス量, フォーカスのずれ, ブラ
イトネスの量, ブライトネスのずれ, サチュレーション量, サチュレーションのず
れ, 傷, 傷のカラー, 糸くず, ほこり, ジッター量, ジッターのずれ, フィルムグレイ
ン, 変化の頻度, および ランダムシード.
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第 19 章
フィルタを使う