Motion 5 - 「シミュレーション」ビヘイビアを制御する

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「シミュレーション」ビヘイビアを制御する

ビヘイビア(「モーショントラッキング」ビヘイビアを除く)は、特定のタイミ
ングを必要としない滑らかな動きのモーショングラフィックスを作成するのに最
も適しています。これが特に顕著なのは、最小限の調整で、プロジェクト内の複
数のオブジェクト間に複雑な相互作用を作り出すことができる「シミュレーショ
ン」ビヘイビアグループです。

「基本モーション」ビヘイビアとは異なり、「シミュレーション」ビヘイビアの
モーションを「タイムライン」で停止したり、変更したりすることはできませ
ん。ただし、「タイムライン」でその継続時間を修正することで、「シミュレー
ション」ビヘイビアの速度を変えることはできます。また、ビヘイビアの開始フ
レームを変えることもできます。

「シミュレーション」ビヘイビアは、「引力」などのように自然界の作用をシ
ミュレートするためのものなので、慣性の法則が適用されます。つまり、外部の
力によってオブジェクトが動き始めると、そのアクティブな力が存在しなくなっ
た後もオブジェクトは動き続けます。「シミュレーション」ビヘイビアのタイム
ラインバーの継続時間を変更すると、オブジェクト上の「アクティブな」力は停
止しますが、オブジェクトのモーションは停止しません。もちろん、パラメータ
を修正することで、「シミュレーション」ビヘイビアを制御することもできま
す。

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ビヘイビアを使う

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次の図では、「周回」(シミュレーション)ビヘイビアが大型の円に適用されて
います。中央のテキストは、その円が周りを移動するオブジェクトとして割り当
てられます。赤いアニメーションパスは、継続時間内で円が移動する軌道を表し
ています。「周回」ビヘイビアの継続時間は、ビヘイビアが適用される大型の円
と同じ(300 フレーム)です。

次の図では、「タイムライン」で「周回」ビヘイビアをトリムして、適用先のオ
ブジェクトより継続時間を短く(190 フレーム)しています。これによってアニ
メーションパスの形が変化しています。「周回」ビヘイビアが終了する 190 フ
レームで、オブジェクト(「円」シェイプ)は対象の周りを移動することを停止
しますが、そのままキャンバス上を移動し続けます。つまり、「周回」ビヘイビ
ア(アクティブな力)そのものが作用していない状態でも、円の動きは停止しな
いということです。