渦巻き
渦巻き
「周回」ビヘイビアと反対の機能です。「周回」ビヘイビアは、適用先のオブ
ジェクトが、対象となる別のオブジェクトの周囲を回るように作用しますが、
「渦巻き」ビヘイビアは、適用先のオブジェクトの周囲にあるすべてのオブジェ
クトに作用し、周回させます。
「インスペクタ」のパラメータ
適用:
「渦巻き」ビヘイビアによって影響を受ける、プロジェクト内のオブジェ
クトを制限できるポップアップメニューです。3 つのオプションがあります:
• すべてのオブジェクト: キャンバス内のすべてのオブジェクトに対して「渦
巻き」ビヘイビアが作用します。
• 関連するオブジェクト: デフォルトの設定です。「引き寄せ」ビヘイビアが
適用されているオブジェクトと同じグループに属するその他のオブジェクトの
みが影響を受けます。
• 特定のオブジェクト: 「適用されたオブジェクト」の一覧に表示されるオブ
ジェクトだけに、「渦巻き」ビヘイビアが作用します。
適用されたオブジェクト:
「適用」ポップアップメニューで「特定のオブジェ
クト」が選択された場合に表示される一覧です。「適用」ポップアップメニュー
で「特定のオブジェクト」のオプションが選択されている場合に、「レイヤー」
リストからこの一覧の中へオブジェクトをドラッグすると、それらのオブジェク
トに対して「引き寄せ」ビヘイビアが作用します。この一覧から項目を削除する
には、項目を選択して、「取り除く」をクリックします。
• レイヤー: この列には、オブジェクトが格納されているレイヤーの名前が表
示されます。
• 名前: この列には、オブジェクトの名前が表示されます。
強度:
引力のあるオブジェクトの周囲で作用を受けるオブジェクトが移動する
ときの、速度を指定するためのスライダです。
減衰タイプ:
「影響」パラメータで指定された距離まで、直線的に減衰するか、
幾何級数的に減衰するかを決めるためのポップアップメニューです。デフォルト
では、「直線状」です。
• 直線状: オブジェクトの引力が、オブジェクトとの距離に比例して減衰して
いきます。
• 幾何級数的: 影響範囲内でオブジェクトに近付くほど引き付ける力はより強
くなり、引き付ける速度も速くなります。
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第 9 章
ビヘイビアを使う
減衰速度:
この値によって、このビヘイビアによるオブジェクト間での力が、
どの程度の速さで減衰するかが決まります。「減衰速度」の値を小さくすると、
引力のあるオブジェクトに向かって移動する速度の増加率が大きくなります。
「減衰速度」が大きいと、オブジェクトはより緩やかに加速します。「幾何級数
的」に設定すると、引力は「直線状」に設定した場合よりも速く減衰します。
影響:
影響範囲の円の半径をピクセル単位で指定するスライダです。引力の影
響する範囲にあるオブジェクトは、引力のあるオブジェクトに向かって移動しま
す。影響範囲の外側にあるオブジェクトは、その場にとどまります。
ドラッグ:
「渦巻き」のデフォルト値は 0 で、この設定では渦巻きの軌道が一
定になります。0 以外の値にすると、渦巻きがだんだん小さくなり、適用先のオ
ブジェクトは引力のあるオブジェクトに向かって渦巻き状に近付いていきます。
範囲 X、Y、Z:
オブジェクトが対象のオブジェクトを渦巻き状に移動する空間
を指定するボタンです。たとえば、X と Y を有効にすると、オブジェクトは XY
面上を渦巻き状に移動し、Y と Z を有効にすると、YZ 面上を渦巻き状に移動しま
す。
極軸:
「範囲」パラメータで X、Y、および Z 座標軸を有効にすると、このパラ
メータが使用可能になります。すべてのポイントはターゲットつまり引力のある
オブジェクトから一定の距離を取るため(極座標軸)、オブジェクトは考えられ
るすべての軌道を示す球体上に表示でき、対象のオブジェクトは、球体の中心に
なります。「極軸」は、起動が通過する必要がある、球体上の 2 ポイントを指定
します。詳しくは、このパラメータを説明している「
周回
」を参照してくださ
い。
方向:
オブジェクトが、時計回り/反時計回りのいずれの方向に渦巻き状に周
回するかを設定できるポップアップメニューです。
HUD コントロール
HUD には、このビヘイビアの影響を受けるオブジェクトを制限するためのポッ
プアップメニューのほか、「強度」、「減衰タイプ」、「減衰速度」、「影響」、
「ドラッグ」、座標軸の割り当て範囲、および「方向」のコントロールがありま
す。
関連ビヘイビア
•
吸着
•
引き寄せ
•
ドリフト吸着
•
ドリフト引き寄せ
•
周回
•
バネ仕掛け
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第 9 章
ビヘイビアを使う