ランダムモーション
「ランダムモーション」ビヘイビアは、オブジェクトの位置をアニメートして、
キャンバス上のランダムなパスに沿ってオブジェクトを移動させます。
このビヘイビアによって生成される動きはランダムに見えますが、ユーザが設定
したパラメータグループによって事前に決まっています。パラメータを変更しな
い限り、このビヘイビアが作り出すアニメーションパスは同じままです。ランダ
ムに生成されたパスが気に入らない場合は、HUD、または「ビヘイビア」インス
ペクタにある「生成」ボタンをクリックすると、新しい「ランダムシード」の数
値が生成されます。この数値が、新しいパスを生成するために使われます。
「ランダムモーション」ビヘイビアは、同時に動かしたい大量のオブジェクトに
対して、さまざまなアニメーションパスを作成できます。たとえば、キャンバス
の中に 10 個のオブジェクトを配置して、それらすべてに「ランダムモーション」
ビヘイビアを適用することができます。
「ランダムモーション」ビヘイビアは、他のビヘイビアによって作成された、オ
ブジェクトの位置に作用するアニメーションパスにバリエーションを加えるもの
として使うこともできます。次の例では、「周回」ビヘイビアが設定されたオブ
ジェクトに「ランダムモーション」を追加した結果、中心の周りを移動するのは
前と同じですが、軌道から軌道へとより不規則なアニメーションパスが作り出さ
れています。
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第 9 章
ビヘイビアを使う
「インスペクタ」のパラメータ
サブオブジェクトに適用:
このパラメータは、このビヘイビアが、グループ、
パーティクルエミッタ、リプリケータ、テキストレイヤーなど、複数のオブジェ
クトを含むオブジェクトに適用されたときに表示されます。このチェックボック
スを選択すると、親オブジェクト内のすべてのオブジェクトは、個別に作用を受
けます。このチェックボックスの選択を解除すると、親オブジェクト内のすべて
のオブジェクトが一様にビヘイビアの作用を受けます。
量:
アニメーションパスの長さを変えることで、オブジェクトの移動速度を定
義するスライダです。値を大きくすると、動きが速くなり、アニメーションパス
が長くなります。
周波数:
アニメーションパスのうねりやカーブの数を指定するためのスライダ
で、表示されるアニメーションパスの曲がりかたで確認することができます。値
を大きくすると、アニメーションパスに、より多くのカーブができます。値を小
さくすると、よりまっすぐなアニメーションパスになります。
ノイズ量:
「量」パラメータで指定されたアニメーションパスの形状に、さら
に小刻みな動作を加える度合いを決めるためのスライダです。値を大きくする
と、よりぎざぎざしたアニメーションパスになります。
ドラッグ:
オブジェクトがアニメーションパスに沿って移動する速度を制御す
るスライダです。「量」パラメータは、アニメーションパスの長さを制御します
が、「ドラッグ」パラメータは、アニメーションパス全体を縮小/拡大します。
範囲 X、Y、Z:
ランダムモーションが作用する空間を指定するボタンです。た
とえば、X と Y を有効にすると、XY 面上でモーションが発生し、Y と Z を有効に
すると、YZ 面上で発生します。
ランダムシード:
新しい「ランダムシード」の数値を生成するためのボタンで
す。このビヘイビアのほかのパラメータで設定した値に基づいて、新しくランダ
ムにアニメーションパスを生成するためにこの数値が使われます。
HUD コントロール
HUD には、「量」、「周波数」、「ノイズ量」、「ドラッグ」、座標軸の割り
当てのコントロール、および「ランダムシード」ボタンがあります。複数のオブ
ジェクトを含むオブジェクト(グループ、パーティクル、テキスト、リプリケー
タなど)に適用した場合は、「サブオブジェクトに適用」チェックボックスも
HUD に表示されます。
関連ビヘイビア
•
モーションパス
•
引力
•
投射
•
風
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第 9 章
ビヘイビアを使う