エミッタの HUD パラメータ
HUD には、パーティクルシステムのサイズおよびシェイプを変更する際に必要
な、頻繁に使うエミッタコントロールが含まれています。これらのパラメータは
「エミッタ」インスペクタにあるパラメータの一部です。2D プロジェクトでは、
「エミッタ」HUD にスライダのグループと放出コントロールがあり、「放出範
囲」、「放出角度」、「速度」の 3 つのパーティクル・システム・パラメータを
視覚的に操作できます。
Emission range
Emission angle (angle of
arrow) and speed (length
of arrows)
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第 14 章
パーティクルを操作する
「エミッタ」インスペクタで「3D」を有効にすると、「エミッタ」HUD に追加
の 3D コントロールが表示されます。3D の場合、放出コントロールは「エミッ
ションの緯度」と「エミッションの経度」パラメータを変更します。
Emission control
(pointed and
spread upward)
エミッタと 3D 変形ツール(ツールバー内)を選択すると、「3D エミッタ」HUD
が拡大して、エミッタを含むグループが 2D か 3D かに関係なく、X、Y、Z 空間
でエミッタを変形できる追加のコントロールが表示されます。
HUD での 3D 変形コントロールの使いかたについて詳しくは、「
3D 変形ツール
」
を参照してください。
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第 14 章
パーティクルを操作する
複数のセルが含まれているパーティクルシステムの場合、エミッタの HUD のパ
ラメータを使うと、互いに関連する各セルのパラメータのエフェクトを同時に変
更できます。つまり、異なる調整値を持つ 2 つのセルで構成されたパーティクル
システムの場合、HUD で調整値を変更すると、両方のセルのサイズが同時に変
更されます。たとえば、HUD で調整を 200%増やしても両方のセルの調整は 200%
に変わりませんが、元の調整値に相対してセルのサイズが変更されます。
Original particle system
Particle system scaled to 200 percent
このため、セルが複数あるエミッタでは、HUD パラメータはパーセンテージで
表示されます。1 つのセルのパラメータを変更すると、セルパタメータが直接調
整されます。
発生量:
作成される 1 秒あたりのパーティクルの数を指定するスライダです。
表示時間:
各パーティクルを画面上に表示する時間を(秒で)指定するスライ
ダです。
調整:
セルの元のサイズに対する各パーティクルのサイズを指定するスライダ
です。
放出範囲:
パーティクルが放出される角度を定義するスライダです。
放出コントロール:
次に説明するように、いくつかのパラメータを同時に変更
できるグラフィカルなコントロールです:
• 放出範囲(2D のみ): グラフィカルな放出コントロールの外側リングで 2 点
をドラッグして、パーティクルを生成する際の範囲を指定します。つまり、
「放出範囲」パラメータは、パーティクルの生成時に放出する範囲を円グラフ
上の範囲によって定義します。このグラフィカルなコントロールは、「放出範
囲」スライダと同じパラメータを制御します。
• 放出角度(2D のみ): 青い矢印を時計回りまたは反時計回りにドラッグし
て、パーティクルが放出される際の方向を(「放出範囲」コントロールで定義
した角度内で)変更します。
• 放出速度(2D のみ): 青い矢印を外側または内側にドラッグして、エミッタ
からどれくらいの速さでパーティクルを放出するかを指定します。
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第 14 章
パーティクルを操作する
HUD でグラフィカルな放出コントロールをより正確に操作するには、以下の修
飾キーを使います:
• Shift キー(放出角度の調整時): 「アングル」の増分を 45 度に制限しま
す。
• Shift キー(放出範囲の調整時): 2D のエミッタを使って作業する場合、増
分を 22.5 度に制限します。
• Command キー: 2D のエミッタを使って作業する場合、放出角度だけを調整
します。
• Option キー: 2D のエミッタを使って作業する場合、放出速度だけを調整し
ます。
「エミッションの緯度」/「エミッションの経度」コントロール(3D のみ):
3D パーティクルエミッタを使っている場合(「エミッタ」インスペクタで「3D」
チェックボックスを選択した場合)、HUD の放出コントロールによって「エミッ
ションの緯度」と「エミッションの経度」パラメータを変更できます。
球の円心をドラッグして、パーティクルの放出方向(緯度と経度)を変更しま
す。「エミッタ」インスペクタでは特定の値を入力することもできます。
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第 14 章
パーティクルを操作する
「放出範囲」スライダ(球の上)をドラッグして、パーティクルを生成する際の
範囲を指定します。つまり、このコントロールは 3D 空間でパーティクルを生成
する際の放出範囲の円錐のサイズを定義します。