例 1:アニメーションの背景を作成する
例 1 では、1 つの静止画像を使ってアニメーションの背景を作成する方法を説明
します。「エミッタ」インスペクタにあるパラメータを使って、1 つのイメージ
を複雑なアニメーションのテクスチャに変えることができます。
1 つのイメージからアニメーションの背景を作成するには
1
ファイルをキャンバスへドラッグします。
この例では簡単なスターグラフィックスを使います。
2
新しいレイヤーを選択した状態で、ツールバーの「パーティクルを作成」ボタン
をクリックします(または E キーを押します)。
エミッタをプロジェクトに追加すると、以下のようになります:
• 「レイヤー」リストにエミッタが選択された状態で表示されます。
• エミッタの下には「パーティクル化」されるイメージを含むセルが表示されま
す。
• 元のソースレイヤー(セルソース)は無効になっています。
• キャンバスにエミッタの境界ボックスが表示されます。オンスクリーンコント
ロールを使ってこれを変形できます。
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第 14 章
パーティクルを操作する
• 先頭のパーティクルは、キャンバスの元のオブジェクトと同じ位置に表示され
ます。パーティクルが選択されているように見えますが、これはエミッタの境
界ボックスです。
• 「エミッタ」HUD が表示されます。HUD が表示されない場合は、D または F7
キーを押します。
メモ: フレームレートが 30 fps を超えるプロジェクトの場合は、プロジェクトの
先頭フレームに(パーティクルセルではなく)境界ボックスだけが表示されるこ
とがあります。パーティクルは 1 秒につき 30 個というレートで生成されるため、
すべてのフレームにパーティクルが表示される保証はありません。
3
「エミッタ」インスペクタで、「シェイプ」ポップアップメニューから「円」を
選択します。
4
「調整」ポップアップメニューから「タイル状に塗りつぶす」を選択します。
5
「エミッタ」インスペクタの「セルコントロール」で、「初期値」パラメータを
12 に設定します。
これによって、キャンバスの一部を埋める、分散したパーティクルのグループが
作成されます。
6
パーティクルを均一で抽象的なかたまりにするために、以下のパラメータを調整
します:
• 「表示時間」を 4 にします。
• 「速度」を 140 にします。
• 「スピン」を 60 にします。
• 「スピンのランダムの度合い」を 15 にします。
• 「アディティブブレンド」を選択します。
• 「カラーモード」を「範囲から選択」にします。(または、必要に応じてプリ
セットのポップアップメニューから別のグラデーションを選択します。)
• 「調整」を 65%に設定します。
• 「調整のランダムの度合い」を 150 にします。
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第 14 章
パーティクルを操作する
• 「ランダムシード」を 10000 にします。
• フレーム 100 へ進みます。
操作後のイメージは次のようになります:
7
フィルタをエミッタに適用します。
この例では、「クリスタル化」フィルタを追加してより抽象的なエフェクトを作
成します。背景が前景のエレメントと調和するように、カラーグラデーションを
調整したり、色補正を適用してもいいでしょう。
8
「カラーの範囲」不透明グラデーションを調整して、パーティクルが突然現れた
り消えたりするのではなく、徐々にフェードイン/フェードアウトするようにし
ます。
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第 14 章
パーティクルを操作する