「基本フォーマット」コントロール
以下のパラメータコントロールでは、テキストオブジェクトの主要なフォーマッ
トを調整できます。これらのパラメータのうち、「ファミリー」、「スタイル」、
「サイズ」、および「文字間隔」の各パラメータは、テキストの HUD にも表示
されます。
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第 16 章
テキストを作成する/編集する
基本フォーマット
プリセット(ラベルなし):
「フォーマット」パネルの上部にあるこのポップ
アップメニューを使って、テキストのフォーマット、スタイル、またはその両方
を「ライブラリ」に保存するか、「ライブラリ」内のプリセット・テキスト・ス
タイルをテキストに適用します。デフォルトのメニュー項目は「標準」です。
テキストスタイルの適用および保存方法について詳しくは、「
プリセットのテキ
ストスタイルを使う/作成する
」を参照してください。
コレクション:
このポップアップメニューを使って、「フォント」ポップアッ
プメニューに表示されるフォントカテゴリをフィルタリングします。「すべての
フォント」に設定すると、Mac OS X システムにインストールされたすべてのフォ
ントが「フォント」ポップアップメニューに表示されます。
フォント:
このポップアップメニューを使って、テキストのフォントを選択し
ます。
スタイル:
このポップアップメニューは「フォント」ポップアップメニューの
右側にあり、ラベルはありません。このポップアップメニューを使って、
「Regular」、「Bold」、「Condensed」などの文字スタイルを設定します。使用
できるスタイルは、「フォント」ポップアップメニューで選択したフォントファ
ミリーによって異なります。
サイズ:
このスライダを使って、テキストのポイントサイズを設定します。サ
イズを変更するには、「サイズ」スライダを左または右にドラッグします。スラ
イダで設定できる最大値は 288 ポイントです。それよりも大きくするには、数値
をクリックして、右にドラッグするか新しい値を入力します。
Drag up or right to
increase value beyond
default maximum, or
click and type a number.
メモ: オンスクリーンコントロールを使ってキャンバスでテキストを調整するこ
ともできますが、この場合はテキストがオブジェクトとして調整されるため、
「サイズ」スライダでの文字のポイントサイズ設定には影響しません。
配置:
これらのボタンを使って、テキストの配置と位置揃えを設定します。配
置には、左揃え、中央揃え、右揃え、最終行を左揃えして均等配置、最終行を中
央揃えして均等配置、最終行を右揃えして均等配置、すべてを均等配置がありま
す。テキストオブジェクトのパラグラフごとに、テキストを選択して配置オプ
ションを選択することによって配置を設定できます。横方向の配置に加えて、縦
方向の配置を適用できます。
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第 16 章
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縦方向の配置:
これらのボタンを使って、テキストの縦方向の配置を設定しま
す。縦方向の配置には、上揃え、中央揃え、下揃えがあります。テキストオブ
ジェクトのパラグラフごとに、テキストを選択して配置オプションを選択するこ
とによって配置を設定できます。
行間:
このスライダを使って、テキストの行間の距離(行間隔)をポイントサ
イズ単位で設定します。右にドラッグする(0 よりも大きくする)と行間が広く
なります。左にドラッグする(0 よりも小さくする)と行間が狭くなります。
ヒント: 改行が存在する場合にテキストの行間を個別に変更するには、「テキス
ト」ツールでテキストを選択して、「行間」スライダを調整します。選択したテ
キストを含む行の行間が変更されます。
文字間隔:
このスライダを使って、文字の間隔を設定します。「文字間隔」で
は、各文字間に均等な値が適用されます。
カーニング:
このスライダを使って、文字の間隔を調整します。
ベースライン:
このスライダを使って、文字のベースラインを調整します。ベー
スラインは、文字の下揃えの位置を決める見えない横線です。
詳細フォーマット
「詳細フォーマット」コントロールは、「基本フォーマット」コントロールほど
頻繁には使いません。これらは選択したテキストの詳細な要素に影響します。
調整:
このスライダを使って、文字を比例的に拡大/縮小します。X または Y
方向のみに拡大/縮小するには、開閉用三角ボタンをクリックして X および Y の
拡大/縮小値を個別に設定します。下の図では、テキストの X 方向の調整値が
50 %に、Y 方向の調整値が 100 %に設定されています。
Disclosure triangle
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レイアウトに影響する:
このチェックボックスを使って、縮小/拡大率の変更
をパス上のテキストのレイアウトに反映するかどうかを設定します。たとえば、
「レイアウトに影響する」の選択を解除した場合、テキストが開いたスプライン
パス上にある(さらに「レイアウト」パネルで「折り返す」が選択されていな
い)ときは、拡大すると文字がパスの長さに合わせて集まり、縮小すると文字が
パスの長さいっぱいに広がります。「レイアウトに影響する」を選択した場合
は、拡大すると文字がパスを超えて広がり、縮小すると文字がその配置(左、
右、または中央)に従って集まります。
Text on a path prior to scaling
Affects Layout checkbox off
Affects Layout checkbox on
オフセット:
これらの値スライダを使って、元の位置(アンカーポイント)か
らのテキストのオフセットを設定します。左の値スライダに値を入力するとテキ
ストオブジェクトが X 空間にオフセットし、右の値スライダに値を入力するとテ
キストオブジェクトが Y 空間にオフセットします。X、Y、および Z の各位置の値
を表示するには、開閉用三角ボタンをクリックします。
回転:
このダイヤルを使って、Z 空間で文字を回転させます。開閉用三角ボタ
ンをクリックして、個別の X、Y、Z 回転コントロールにアクセスし、また「アニ
メート」ポップアップメニューにアクセスします。
アニメート:
このポップアップメニューは、「回転」パラメータを展開すると
表示されます。このポップアップメニューを使って、アニメートされた 3D 回転
チャンネルの補間を変更します。デフォルトでは、このパラメータは「回転を使
用」に設定されています。
「アニメート」パラメータについて詳しくは、「
「情報」インスペクタのパラ
メータ
」を参照してください。
メモ: 「アニメート」パラメータのオプションを有効にするには、「回転」パラ
メータをキーフレームする必要があります。
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第 16 章
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「アニメート」ポップアップメニューには以下のオプションがあります:
• 回転を使用: デフォルトの補間方法で、テキスト文字が最初の回転から最後
の回転まで回転します。アニメーションに応じて、文字が最終的な向き(最後
のキーフレーム値)までねじりながら動きます。たとえば、X、Y、および Z の
各「回転」パラメータを使い、プロジェクトでのアニメーションを 0 度から
180 度の範囲に設定すると、テキストの文字がすべての軸を中心にして回転し
ながら目的の方向に移動します。
• 方向を使用: この方法は、よりスムーズな補間を目的としており、多重回転
はできません。この方法では、文字の開始時の向き(最初のキーフレーム)と
終了時の向き(2 つ目のキーフレーム)の間が補間されます。
イタリック体:
このスライダを使って、文字に傾きの値を追加してイタリック
体をシミュレーションします。
固定スペース:
このチェックボックスを選択すると、文字間に固定のスペース
が適用されます。
すべてを大文字に:
このチェックボックスを選択すると、文字が大文字になり
ます。
すべてを大文字のときのサイズ:
このスライダは、「すべてを大文字に」チェッ
クボックスを選択したときに使用できます。このスライダを使って、大文字のサ
イズをフォントのポイントサイズに対する割合で設定します。
FCP で編集可能:
「Final Cut Pro X」で Motion プロジェクトをテンプレートとし
て使う場合は、このチェックボックスを選択すると、「Final Cut Pro」でテキス
トパラメータを編集できるようなります。編集可能なパラメータには次のような
ものがあります:
• テキスト文字列(テキストの文字は変更できます)
• テキストサイズ
• テキストの文字間隔
「Final Cut Pro X」への公開について詳しくは、「
Final Cut Pro X 用のテンプレート
を作成する
」を参照してください。
テキスト
テキスト:
テキストエディタ(影の付いた暗い領域)に文字を入力して、「イ
ンスペクタ」内でテキストを追加したり編集したりします。詳細については、
「
テキストエディタでテキストを追加する
」を参照してください。