Motion 5 - 「スタイル」パネルのパラメータ

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「スタイル」パネルのパラメータ

「スタイル」パネルは、すべてのシェイプおよびペイントストロークに表示され
ます。

シェイプのスタイル:

このポップアップメニューを使うと、選択したシェイプ

に対してプリセットのシェイプのスタイル(「ライブラリ」の「シェイプのスタ
イル」カテゴリからのもの)を適用できます。プリセットのスタイルに加えて、
「ライブラリ」に保存したカスタムスタイルもこのリストに表示されます。

塗りつぶし:

デフォルトでは、新規の閉じたシェイプに対してはこのチェック

ボックスが選択され、そのシェイプは「塗りのカラー」コントロールで指定され
ている色で塗りつぶされます。「塗りつぶし」の各パラメータを使って、シェイ
プの塗りつぶしを変更できます。

• 塗りつぶしモード: このポップアップメニューでシェイプの塗りつぶしかた

を設定します。2 つのオプションがあります:

• カラー: このオプションを選択すると、「塗りのカラー」コントロールが

表示され、シェイプを塗りつぶす色を選択することができます。「塗りの不
透明度」では、塗りつぶしの不透明度を設定できます。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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• グラデーション: このコマンドを選択すると、「グラデーションエディタ」

およびグラデーションプリセットのポップアップメニューが表示されます。
グラデーションプリセットのポップアップメニューを使うと、選択したシェ
イプに対してプリセットのグラデーション(「ライブラリ」の「グラデー
ション」カテゴリからのもの)を適用できます。プリセットのグラデーショ
ンに加えて、「ライブラリ」に保存したカスタムグラデーションもこのリス
トに表示されます。左側にある開閉用三角ボタンをクリックして「グラデー
ションエディタ」を表示すると、独自の色や不透明度のグラデーションを作
成することができます。グラデーションエディタの使いかたについて詳しく
は、「

グラデーションコントロール

」を参照してください。「グラデーショ

ンエディタ」のコントロールは、1 点を除き、テキスト用のグラデーション
コントロールと同じです。テキストのグラデーションパラメータには、グラ
デーションの角度を制御するダイヤルが含まれています。シェイプのグラ
デーションパラメータは「開始」と「最後」のコントロールポイントを使用
します。これらは「インスペクタ」またはキャンバスのコントロールから使
用できます。

Gradient preset
pop-up menu

• 塗りのカラー: これらのコントロールは、「塗りつぶしモード」を「カラー」

に設定したときに表示されます。シェイプの塗りつぶしの色を選択できます。
カラーコントロールの使いかたについて詳しくは、「

色コントロール

」を参照

してください。

• 塗りの不透明度: このスライダは、「塗りつぶしモード」を「カラー」に設

定したときに表示されます。塗りつぶしの不透明度を調整できます(アウトラ
インを有効にしていても、アウトラインには適用されません)。

• フェザー: シェイプのエッジをぼかすスライダです。「フェザー」の値が正

の場合はシェイプのエッジがエッジから外側に向かってぼかしが入ります。
「フェザー」の値が負の場合は、シェイプのエッジがエッジから内側に向かっ
てぼかしが入ります。

メモ: 「アウトライン」チェックボックスが選択されているときには、オブジェ
クトをぼかすことはできません。

• 減衰: ぼかしの入り方の緩急を制御します。値を高くすると、ぼかしがさら

に内側に押し込まれ、ぼかしエフェクトのエッジの透明度が上がります。値を
低くすると、ぼかしエフェクトの中核部分がさらに外側に押し出され、ぼかし
エフェクトのエッジの透明度が下がります。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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アウトライン:

このチェックボックスが選択されている場合、キャンバスにシェ

イプのアウトラインが表示され、アウトラインコントロールが有効になります。
デフォルトでは、このチェックボックスは、閉じたシェイプに対しては選択が解
除され、開いたシェイプとペイントストロークに対しては選択されます。「アウ
トライン」チェックボックスを選択すると、「ブラシタイプ」、「ブラシカ
ラー」、「ブラシの不透明度」、「幅」、「最初の点のオフセット」、「最後の
点のオフセット」、「順番」、およびその他のコントロールが有効になります。

• ブラシタイプ: このポップアップメニューでは「単色」、「エアーブラシ」、

または「イメージ」のブラシを選択してアウトラインを作成できます。

• 単色: デフォルトの設定です。シェイプのスプラインまたはペイントスト

ロークに沿って単色のアウトラインを作成します。

• エアーブラシ: 塗り付けと呼ばれる編集可能なブラシストロークから構成

されるアウトラインを作成します。塗り付けは、線が単色で表示されるよう
に互いに近接して配置することも、大きく間隔をあけて配置することもでき
ます。「ブラシタイプ」を「エアーブラシ」に設定すると、「シェイプ」イ
ンスペクタで「ストローク」パネルおよび「詳細」パネルが使用可能になり
ます。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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• イメージ: レイヤーを塗り付けのソースとして使用できるようになります。

「ブラシタイプ」を「イメージ」に設定すると、「シェイプ」インスペクタ
で「ストローク」パネルおよび「詳細」パネルが使用可能になります。

• ブラシカラー: アウトラインまたはペイント塗り付けで使用する色を選択で

きます。これらのカラーコントロールは、シェイプの「塗りのカラー」コント
ロール(および「Motion」で使用されるすべてのカラーコントロール)と同じ
です。

メモ: 「ストロークのカラーモード」(「ストローク」パネル内)が「オーバー
ストロークにカラーを指定」または「カラーの範囲から選択」に設定されてい
る場合、「ブラシのカラー」は使用できません。

• ブラシの不透明度: 「ブラシタイプ」の設定とは関係なく、ストローク全体

の不透明度を決定します。

メモ: 「ストロークのカラーモード」(「ストローク」パネル内)が「オーバー
ストロークにカラーを指定」または「カラーの範囲から選択」に設定されてい
る場合、「ブラシカラー」および「ブラシの不透明度」パラメータは使用でき
ません。「ストロークのカラーモード」(「ストローク」パネル内)が「ブラ
シのカラーを使用」に設定されている場合は、「ストローク」パネルで、不透
明度がストロークの表示中に変化するように調整できます。「不透明度のオー
バーストローク」パラメータの使いかたについて詳しくは、「

「インスペク

タ」の「ストローク」パネルのコントロール

」を参照してください。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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「ブラシの不透明度」コントロールを使うと、シェイプとそのアウトラインに
対して異なる不透明度値を定義できます。

Outline opacity set to 50%

Outline opacity set to 100%

• ブラシのソース: 「イメージ」が選択された「ブラシタイプ」である場合は、

レイヤーを「ブラシのソース」イメージウェルにドラッグすると、そのレイ
ヤーをアウトラインのブラシソースとして使用できます。ブラシソースとして
は、イメージ、イメージシーケンス、QuickTime ムービー、テキスト、および
シェイプを使用できます。

ブラシソースがムービーまたはイメージシーケンスの場合は、追加のパラメー
タが表示されます。ムービーまたはイメージシーケンスのパラメータについて
詳しくは、「

ブラシソースが QuickTime ムービーまたはイメージシーケンスの

ときの追加パラメータ

」を参照してください。

• ブラシプロファイル: 「ブラシタイプ」に「エアーブラシ」を選択した場合

に使用できます。このグラデーションエディタを使って、ブラシ内にさまざま
なレベルの不透明度を作り出すことができます。ブラシプロファイルは標準の
「グラデーションエディタ」と同じ不透明度コントロールを使います。詳しく
は、「

グラデーションコントロール

」を参照してください。

デフォルトのグラデーションでは柔らかなエアブラシが作成されます。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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「ブラシプロファイル」の不透明グラデーションを変更して、新しいブラシの
外観を作り出します。

• 幅: シェイプのアウトラインの幅またはペイントストロークの塗り付けの幅

を変更するためのスライダです。ペイントストロークで幅を調整すると、塗り
付けの間隔を維持したまま、塗り付けのサイズが変更されます。

メモ: 「ペイントストロークツール」HUD で「筆圧」パラメータを使って、ス
トロークの作成時に変化をつけた場合、「幅」パラメータを調整すると、スト
ロークの幅に均等に影響します。

• 幅を保持: このチェックボックスを選択すると、シェイプを縮小/拡大した

ときに、定義済みのアウトライン/ストロークの幅が変更されません。このオ
プションは、「ブラシタイプ」に「単色」を選択した場合にのみ使用できま
す。

• ジョイント: 「単色」が選択された「ブラシタイプ」のとき、このポップアッ

プメニューによって、シェイプのアウトライン上の明確なコーナーの描きかた
を選択できます。3 つのオプションがあります:

• 正方形: すべてのコーナーが四角くなります。

• 丸み: すべてのコーナーが丸くなります。

• ベベル: すべてのコーナーが一定角度で切り取られます。

• 始点の先端: ポップアップメニューから、開いたアウトラインの始点の先端

の形状(アウトラインのエッジの形状)を選択できます。このオプションは、
「ブラシタイプ」に「単色」を選択した場合にのみ使用できます。

以下の 5 つのオプションがあります:

• なし: ストロークはコントロールポイントで終わります。

• 正方形: キャップは四角くなります。

• 丸み: キャップは丸くなります。

• ベベル: キャップは一定角度で切り取られます。

• 矢印: 先端はカスタマイズ可能な矢印になります。「始点の先端」または

「終点の先端」ポップアップメニューから「矢印」を選択した場合は、「矢
印の長さ」と「矢印の幅」スライダが表示されます。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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• 終点の先端: ポップアップメニューから、アウトラインの終点の先端の形状

を選択できます。このオプションは、「ブラシタイプ」に「単色」を選択した
場合にのみ使用できます。

以下の 5 つのオプションがあります:

• なし: ストロークはコントロールポイントで終わります。

• 正方形: キャップは四角くなります。

• 丸み: キャップは丸くなります。

• ベベル: キャップは一定角度で切り取られます。

• 矢印: 先端はカスタマイズ可能な矢印になります。「始点の先端」または

「終点の先端」ポップアップメニューから「矢印」を選択した場合は、「矢
印の長さ」と「矢印の幅」スライダが表示されます。

• 間隔: ブラシタイプが「エアーブラシ」および「イメージ」の場合に使用で

きます。塗り付けの間隔を定義します。低い数値にすると、より明瞭なライン
になり、高い値にすると、塗り付け間の距離が大きくなります。

• アディティブブレンド: デフォルトでは、塗り付けは「通常」ブレンドモー

ドで合成されます。このチェックボックスを選択すると、重なった塗り付けが
すべて「アディティブブレンド」モードで合成されます。このブレンドモード
は、すでに使われている任意の合成方法に付加されて適用されます。このチェッ
クボックスは、「ブラシタイプ」を「エアーブラシ」または「イメージ」に設
定した場合にのみ使用できます。

• 重ねる順番を反転: このパラメータは、「ブラシタイプ」が「エアーブラシ」

または「イメージ」に設定されている場合に使用でき、塗り付けを重ねる順番
を反転させます。このパラメータの効果を確認するには、塗り付けが重なって
いる必要があります。

• 最初の点のオフセット: このパラメータによってアウトラインの始点をオフ

セットおよびアニメートすることができます。これは、時間の経過と共に地図
全体にラインを描くなどのエフェクトに非常に役立ちます。

また、シェイプの「なぞり描き」ビヘイビアを使って、時間の経過と共にスト
ロークまたはアウトラインを描くこともできます。詳しくは、「

なぞり描き

を参照してください。

• 最後の点のオフセット: このパラメータによって、アウトラインの終点をオ

フセットおよびアニメートすることができます。

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シェイプ、マスク、およびペイントストロークを使う

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• 順番: ポップアップメニューから、シェイプの塗りのカラーまたはグラデー

ションの上下どちらにアウトラインを描くかを選ぶことができます。このエ
フェクトはアウトラインの幅を太くすると、より明確になります。

• 塗りの上: アウトラインが、シェイプの選択した塗りつぶしの上に表示さ

れます。

Over Fill

• 塗りの下: アウトラインが、シェイプの選択した塗りつぶしの下に隠れま

す。

Under Fill