ディオ」行にあります)をクリックし、ソースのオーディオトラックを選択し
ます。
• オーディオクリップ(またはオーディオ付きのビデオクリップ)を「プロジェ
クト」パネルの「メディア」リストから「ビヘイビア」インスペクタにある
「ソースオーディオ」ウェルへドラッグします。
「パラメータ」ビヘイビアの追加方法について詳しくは、「
「パラメータ」ビヘ
イビアを適用する
」を参照してください。
オーディオ
「パラメータ」ビヘイビアの「オーディオ」は、オーディオトラックの特定の情
報の解析を実行して、その解析に基づきアニメーションカーブをパラメータに適
用します。
「インスペクタ」のパラメータ
ソースオーディオ:
オーディオデータを読み取るオーディオトラックを設定し
ます。プロジェクト内のいずれか 1 つのオーディオトラックか、またはマスター
トラックに設定できます。オーディオクリップまたはオーディオを含むビデオク
リップを「ソースオーディオ」ウェルにドラッグするか、ポップアップメニュー
で、オーディオの解析に使うソースを選択します。
メモ: 「パラメータ」ビヘイビアの「オーディオ」をオブジェクトに適用するに
は、「オーディオタイムライン」のビヘイビアの位置にオーディオが表示されて
いる必要があります。
反応の対象:
実行するオーディオデータ解析のタイプを設定するポップアップ
メニューです。「振幅」または「遷移」を選択します。「振幅」に設定すると、
このビヘイビアは、該当する周波数のピーク値に対応します。「遷移」に設定す
ると、ビヘイビアは周波数内で発生した急激な変化に対応します。
グラフの範囲:
このビヘイビアによって解析される周波数の開始範囲を設定す
るポップアップメニューです。4 つのオプションがあります:「すべての周波
数」、「低音」、「中間音」、または「高音」。ここでの選択は、以下の「低帯
域」と「高帯域」パラメータの周波数範囲に影響します。
オーディオグラフ:
フレームごとのビヘイビアによって解析されたソースオー
ディオのデータを視覚的に表現するグラフです。
1575
第 23 章
オーディオを操作する
オーディオグラフの下の「再生」ボタンを押して再生を開始すると、その再生し
ている間は、選択したソースオーディオのデータが表示されます。オーディオ解
析を行うと、「オーディオグラフ」領域に進行状況バーが表示されます。
「低帯域」、「高帯域」、「フロア」、および「上限」の値は、グラフの下側ま
たは右側の小さい三角形をドラッグすることで設定できます。グラフの下にある
4 つのスライダを使用することで、解析のための周波数や値に関係なく数値を設
定できます。
低帯域:
オーディオ解析の低帯域のしきい値を設定します。この値より高いオー
ディオ周波数のみが解析されます。値の範囲は 1 Hz 〜 22,050 Hz です。
高帯域:
オーディオ解析の高帯域のしきい値を設定します。この値より低いオー
ディオ周波数のみが解析されます。値の範囲は 1 Hz 〜 22,050 Hz です。
フロア:
オーディオ入力の最小値を設定します。これより低い結果は無視され
ます。値の範囲は、0 〜 1 です。
上限:
オーディオ入力の最大値を設定します。これより高い結果は無視されま
す。値の範囲は、0 〜 1 です。
なめらかさ:
結果のカーブを滑らかに表示するためにウインドウサイズを設定
します。0 以外の値を設定すると、エラー許容度 1 %でキーフレームの除去が開
始されます。値の範囲は、0 〜 10 です。このパラメータは「反応の対象」パラ
メータが「振幅」に設定されている場合のみ使用できます。
メモ: オーディオファイルによっては、「滑らかさ」の値が 7 より大きいとオー
ディオ再生が同期しなくなることがあります。
感度:
遷移を検出する感度を設定します。値の範囲は 0 %〜 100 %です。この
パラメータは「反応の対象」パラメータが「遷移」に設定されている場合のみ使
用できます。
チャンネル:
解析するオーディオチャンネルを設定します。値は「ミックス/
モノラル」、「左」、「右」のいずれかに設定されます。
メモ: マルチチャンネルのオーディオファイルをソースとして使用している場
合、オーディオの解析が正しく実行されるように「ミックス/モノラル」を選択
する必要があります。
ピーク:
オーディオ解析で生成されたピークカーブを描画する際のキー点のリ
ンク方法を設定します。値は、「シャープ」、「スムーズ」、「スクエア」、
「連続的」のいずれかに設定されます。
それぞれのピークの種類について、以下のリストに示します。
1576
第 23 章
オーディオを操作する
メモ: 以下の例は参考のためのものです。「オーディオ」ビヘイビアはキーフ
レームを生成しないため、「キーフレームエディタ」にキーフレームは表示され
ません。
• シャープ: アニメーションカーブの各ピークは 3 つのキーフレームによって
示され、それらのキーフレーム間には直線が描かれます。選択したキーフレー
ムには、接線ハンドルはありません。
• スムーズ: アニメーションカーブの各ピークはベジェカーブを使って単一の
キーフレームによって描画されます。選択したキーフレームの接線ハンドルを
使って、カーブの形状を変更できます。
• スクエア: アニメーションカーブの各ピークは 4 つのキーフレームによって
描画されます。選択したキーフレームには、接線ハンドルはありません。
• 連続的: このアニメーションカーブはスムーズ補間のように動作しますが、
これらはピーク間を自動的に計算するため、ベジェハンドルは操作しません。
1577
第 23 章
オーディオを操作する
アタック:
このアニメーションカーブは、カーブの最初のキーフレームと「オー
ディオ」ビヘイビアで生成されたカーブのピークとの間にあるフレームのオフ
セット量を示します。最初の値からピークに達するまでのカーブに含まれるフ
レームの数を「アタック」と呼びます。このパラメータは「反応の対象」パラ
メータが「遷移」に設定されている場合のみ使用できます。
Attack side of the curve
リリース:
このアニメーションカーブは、カーブの最後のキーフレームと「オー
ディオ」ビヘイビアで生成されたカーブのピークとの間にあるフレームのオフ
セット量を示します。ピークから最後の値に達するまでのカーブに含まれるフ
レームの数を「リリース」と呼びます。このパラメータは「反応の対象」パラ
メータが「遷移」に設定されている場合のみ使用できます。
適用モード:
オーディオの解析がカーブに影響を与える方式を設定します。値
は、「追加」、「除外」、「乗算」、「追加と除外」のいずれかに設定されま
す。
ディレイ:
表示されるキーフレームをオフセットするためのディレイ(フレー
ム数)を設定します。
調整:
オーディオの解析結果に影響を与える調整係数を設定します。
適用:
「オーディオ」ビヘイビアが適用されるオブジェクトパラメータを設定
します。
HUD コントロール
HUD には、「ソースオーディオ」、「反応の対象」、「グラフの範囲」、「オー
ディオグラフ」、「調整」、および「適用」コントロールが表示されます。
1578
第 23 章
オーディオを操作する
プロジェクトを配布する準備ができたら、「共有」メニューにあるさまざまな出
力オプションを利用できます。これらのオプションを選択すると、レンダリング
されたプロジェクトが含まれるファイルが生成されます。
この章では以下の内容について説明します:
•
「共有」メニュー
(ページ 1579)
•
共有用のレンダリングオプション
(ページ 1580)
•
Apple デバイスで共有する
(ページ 1582)
•
ディスクで共有する/ディスクイメージを作成する
(ページ 1584)
•
メールで共有する
(ページ 1587)
•
ビデオ共有サイトで共有する
(ページ 1588)
•
QuickTime、オーディオ、イメージシーケンスメディアを書き出す
(ページ 1593)
•
フレームを書き出す
(ページ 1598)
•
HTTP ライブストリーミング用に書き出す
(ページ 1598)
•
Compressor を使って書き出す
(ページ 1599)
•
バックグラウンドレンダリング
(ページ 1601)
•
共有モニタについて
(ページ 1601)
「共有」メニュー
「共有」メニューには、プロジェクトを簡単に配布できるようにするさまざまな
オプションが表示されます。ほとんどのオプションは、「iTunes」に接続された
Apple デバイス、Blu-ray ディスク、特定の Web サイトなど、ターゲットが特定さ
れています。
放送品質または高圧縮率の QuickTime ムービー、イメージシーケンス、オーディ
オ、静止画像を書き出すためのオプションもあります。プロジェクトの必要に応
じて書き出し方法の設定値をカスタマイズできます。
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